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メロンパンは愛の味

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メロンパンは愛の味

20150722-104318
自宅にて

関東も梅雨明けです。

日中は連日ゲキ暑、深夜になっても気温が下がらず寝苦しい夜が続いています。熱中症対策は充分な水分摂取と睡眠だそうです。皆様、どうぞお気をつけて下さいませ。

朝8時に眠りについて気持ち良く楽しい夢を見ていたら、キッチンからバターの香りがしてきて目が覚めてしまいました。

娘が何やらゴソゴソやっているようです。いつもの私ならそのまま眠るのですが、滅多にお料理しない娘がバターを使っているとなるとゆっくり眠ってなどいられません。

ふらつきながら行ってみると、カウンターに物が散乱していました。

娘が何かを丸めています。

私は片付けしながらお料理するのがプロのお仕事よと言いたい気持ちをグッと堪えて、「何やってるの?」笑

「 パン作ってる。メロンパン。」

「メロンパン?材料買ってきたの?」
「 うん、さっき買ってきたぁ。」

「メロンパンって難しいと思うよ。」

「うん、ネットで調べたぁ。」

丸めていたのはパン生地でした。

物が散乱したカウンターに小さなメモ用紙があり、娘の文字で小さく材料や作り方が書いてありました。

「ママ、その台の上にこの粉を敷いて。」

娘が顎で粉の場所を教えてきました。

私は言われたように粉を敷かながら、これは一刻も早く逃げないと手伝わされると思いました。でも娘の丸めてる姿が滑稽で面白くて暫く見ている事にしました。

「 ね?それパン生地だよね?」

「そだよ、でもなんか変。」

「なんかネチャネチャじゃない?」

「そうなんだよ、パンってこんなだっけ?」「 違うと思うよ。それじゃ固まらないよ。 」「そう?じゃもうちょっとバター足してみようかな。」

「へ?」

「パンになるのか〜?これ。」

ならないと思う。笑

寝室に戻って少し眠り起きたら、それはもう仕上がっていました。

紙袋に小分けしてあり、それぞれの袋にお客様のお名前が書いてありました。

「何個出来た?」

「8個。」

「8個?たったの?」

「たったって、パン屋じゃないんだから。」「お客様にあげるのね。」

「うん。お婆ちゃんにもね。」

そうだったのね。婆ちゃん喜ぶよ。きっと。