銀トリ日記

母に長い手紙を書きました。

 

 

昔から何かというと母は直ぐに手紙を書く人で、大学で自宅を離れた私の元にも何度も便りが届いたものでした。当時の私の頭の中は新しい生活への期待しかなく、母からのそれはかなり面倒くさいものだったけれど。

 

 

最近になり母が時々私を忘れ、どこかの親切な人だとしか思わなくなった今になって、私は無性に母に手紙が書きたくなったのです。今更、何を書いて教えようというのか。それこそ今更・・・なのですが。

 

 

母は、「 手紙?私に?今読んで良いの?」って10代の女の子みたいに喜んで、嬉しそうに声に出して読み始めました。私の書いた手紙は手紙というよりまるで母の説明文で、母は途中で何度も、「 どうしてこんなこと知ってるの?」と聞いてきました。母が父の事業を手伝って一生懸命働いていた件になると、「 そうだった。あの時は大変だった。楽しかったけどね。」と言って笑いました。最後まで読み終わると、「 ちょっともう1回読んでみようかな。いい?」って、結局母は3回も読み返して、やっぱり、

 

 

「 あの時は大変だった。楽しかったけど。」

 

 

ってまた同じところで笑って。

 

 

翌日、母がお世話になっている施設を訪ねてみました。陰からそっと母を見たら、ミッソーニの服のおばあちゃまと何かの話で盛り上がってる。「 そんなことしたら蹴っ飛ばされるわよ。」なんて大笑いしてる。

 

 

母の部屋を覗いたら、昨日の私の手紙が封筒に入ってテーブルの上にポツリ。昨日、私がそこに置いた、そのままに。

 

 

母は今を生きてるんだ。小さな子供のように。

 

 

「 人の心配ばっかりしてないで、あなたも一生懸命やりなさいよ。」って言われた気がした。少し寂しくて、涙が出そうになった。置いていかれたようで、涙が・・・

 

 

台風21号が西で猛威を振るったと思ったら今度は北海道の地震。息つく暇もなく大きな災害が次々と日本を襲っています。予期できない事って恐ろしいですね。被害に遭われた方々に1日も早く心の安定が戻りますように、お亡くなりになられた方、ご家族の方々に心よりお悔やみを申し上げます。

 

先週から私は空いた時間を割いて母の持ち物の整理をしています。まさかこんなに母親の物を触ることになるなんて、母の名前を書き肌着の1枚1枚に縫い付けることになるなんて、数年前の私は思ってもみませんでした。母はいつまでも元気で、私の助けなど必要ないと思っていました。お恥ずかしい話ですが私は、母の姓名は本当は難しい方の字だった事をほんの数年前に知った情けない娘です。

 

少し前に真矢みきさんが痴呆症のお母様の事を書いておられました。お母様が真矢みきさんを娘だと分からなくなってしまったと・・・。短い文章でしたが思いが手に取るようで涙が出ました。私も段々物を忘れていく母に、「 全部忘れて良いよ。大丈夫だから。だけどどんな事があっても私だけは忘れないように。」と声を掛けてきました。その度に母はホッとした顔をして嬉しそうに、「 そう?忘れても大丈夫?あなたは私の娘!それは絶対に忘れません。」って。でもそれほど遠くないいつか、きっと母は私も忘れるのだろうと思っていました。

 

数週間前、母を訪ねて玄関を開けた私を見て母は、“ この人は良く知っている人だけど誰だったかな。” という顔をしました。結局、その日母は最後まで1度も私の名前を口にしませんでした。私も、「 私が誰だかわかってる?分からなくなった?」とは聞けませんでした。あまりに突然で、ついにきてしまった現実を受け入れる勇気がありませんでした。母に忘れられる悲しみは、どんな言葉に置き換えることも出来ません。

 

3日前娘に手伝ってもらい、母が1人ではもう着られなくなった洋服の整理をしました。ボタンが沢山付いているスーツを着ていた頃、母はまだスーパーに買い物に行っていました。ファスナーの細身のパンツは、遠くまで1人で散歩に出掛けていた頃の物。フォックで留めるカーディガンは我が家にフラッと遊びに来ていた頃の物。それらを1枚ずつ手にとって、「 もうおばあちゃん着ないよね。」って捨てて。残った物はどこも締め付けないシンプルな物ばかり。

 

まるで今の母のよう。

 

私はやっと吹っ切れて。

 

私なんか忘れて良いよ。そんな大事な事じゃないから。忘れられたって何も変わらない。それよりしっかり最後まで頑張って。痛いところがないと良いね。知らないうちに逝けたら良いね。

 

それだけを願ってるよ。

こんなに台風にビクビクしていた年があったでしょうか。台風13号以降「非常に強い」勢力で日本へ上陸した例はありません。もし21号が非常に強い勢力で日本に上陸すると、25年ぶりとなります。早めに暴風雨への対策を行ってください。 だそうです。どうか何事も起きませんように、起きても大事に至りませんように。

 

最強といえば・・・ここ最近私が見る夢は毎日、些細なことでカンカンになって怒鳴り散らしているものばかりです。不景気続きで暇過ぎて、いつも笑顔の塩らしい良い人間のフリをしている反動でしょうか。笑

 

3日前に見た夢は最強中の最強でした。我が家は何故かお手伝いさんをお願いすることになりました。夢だからね。どんな方が来て下さるのかとワクワク待っていたら、現れたのはNASAに保管してある宇宙人がカツラを被っているような女性でした。ま、それは外見だから仕方ない。でもやってる事をチラチラ見ていたら、まぁ〜雑で凄いの。何でもかんでもクルクル丸く拭くだけ、パッパッパッのサッサッサッ〜。流石に我慢できなくなった私。「  角はどうしたのよっ!!」「  宇宙じゃないんだから。この世の中には四角いものもあるの!四角いものって、角の隅っこの方が大事なのよっ!!」

 

って訳がわからない。笑

 

今朝見た夢も私は怒っていました。相手はどうやら三越の偉い人みたいでした。初めは店員さんだったけど、やり手でどんどん偉くなってったオバちゃんでした。私がお客様へのプレゼントでこっちの靴下とこっちの靴下どちらにしようか迷っていると、そのオバちゃんはツカツカとやってきました。そして私の手からパッと靴下を取り上げ、まるでペットの背を触るように何度も何度も撫でながら、「 どんだけ迷うの?私なら絶対この子ですけど。あなたのお客様には絶対この子、こっちのこの子は似合わないと思うわ。この子よこの子。この子に決めな!」って。こっ、この子?

 

靴下だけど?

 

「  決めな!って。お客様に対してそれはおっかしいでしょ?然もさ、なんでそんなに撫で回してるの?それそのまま包むんじゃないんでしょうね?私が買ってプレゼントするのに、何であなたが念込めてるわけ?気持ちわるっ!やめてもらっていいですか。」

 

しょーもな。爆

 

怒りは頂点に達し落とし所がないまま目覚めるせいか、もう何日も寝起きは最悪。こんな夢ばかり見ている私はきっと心が病んでるんだと気になって、早く心療内科を受診した方が良いかもと思い始めていました。だけど・・・真面目なお医者様に宇宙人や靴下の話を聞いてもらうのも恥ずかしいし。で、受診の前に調べてみました、夢占い。

 

あなたが怒る夢は、現実で抑えつけている感情が夢の中で発散され、心のわだかまりが解消されていくことをあらわします。気分も明るく、ポジティブな感情を取り戻し、運勢が少しずつ好転するでしょう。怒る行為はエネルギーがある証拠なので、前向きなパワーに変えて突き進んで。

 

あらま!怒っていいみたい。夢の中なら怒っていいみたい。何言ったっていいみたい。うひょ〜。

 

・・・宇宙人のくせに。笑

 

 

台風13号は心配していた程の風も雨もなく大人しく通り過ぎて行ってくれました。まだ居座っているらしい東北地方でもどうか何事も起きません様に。皆様、お元気ですか。

 

酷暑と猛暑の月曜日の事。お店に来て1番にエアコンのスイッチを入れたのに、いつまで経っても涼しくならない事に気付きました。

 

マスターが。

 

金曜の深夜までは確かにエアコンだったのに、週末の間にただの扇風機になったのです。私は慌ててリモコンに走り寄りました。見るとエラーが点滅しています。色んなボタンを強く押したり優しく押したり、ゆっくり押してみたり素早く押してみたりしましたが、エラーは点滅したままでした。マスターは役立たずのエアコンの下にがっくり肩を落として座っている私の前に小型のサーキュレーターを置いて、屋上の室外機を見に行ってくれました。私は生暖かいエアコンと生暖かいサーキュレーターの風に挟まって、なるべく動かないようにじっとしていました。マスターは汗だくになってすぐに戻ってきて、「 室外機ですけど、全くわかりません。」って。

 

マスターなのにぃ?笑

 

「 少しこっちに座って風にあたって。」と声を掛けるとマスターは、テーブルを挟んで私の前に座りました。お店のサーキュレーターは上下に風を送るだけで左右に動いてはくれません。私はサーキュレーターを少しだけマスターに向けました。するとマスターはそれだと風がどちらにも当たらない事に気付いたのか、静かに私の方に向けてくれました。そしてまた屋上に行きました。今度はなかなか帰ってきませんでした。戻ってきたマスターはやっぱり汗だくで、「 暗いしサッパリわかりません。」って。

 

え〜。爆

 

私はふと思い出して、「 室外機からホース出てるでしょ。あれを引っこ抜いちゃったらどうだろう?少し残して切っちゃうとか?お水が詰まってるから涼しくならないんだと思う。」って。マスターは小さな声でブツブツ言いながらまた屋上に行って、1番長くいて戻ってきて、

 

「 ホース、出てないです。」

 

あらら。

 

明日は台風13号が関東直撃のようです。今日の私は起きてからずっと台風対策に追われていました。といってもバルコニーのスリッパをコンテナーに隠したり、鉢や箒を風の当たらない隅の方に隠したりしただけですけど。皆様、台風が居なくなるまでどうぞご用心下さいませ。

 

昨日から5日間の夏休みに入った娘がチェルを連れて、昨夜我が家にやって来ました。燃えるゴミの日がまだ先だとかで、ゴミを持って帰ってきました。他には飲みかけのペットボトルと生卵4つ。なんじゃそれ。

 

親の顔が見てみたい。笑

 

明日の台風対策で忙しく動き回る私に、リビングの床に寝転んだまま、「 よっく動くよね〜。」って。

 

親、出てこーい!

 

だけど私は怒ったりはしませんよ。そう思うなら手伝えば?なんて事も言いませんよ。きっとお仕事を頑張ったんでしょう。独り暮らしも頑張ったんだよね。やっとホッと出来る場所に帰って来たのだからね。いくらでも眠りたいだけ眠るといいよ。だから台風対策が終わってヘトヘトになっても座ることもせずお母さんは、鮭を焼いて生姜焼きも焼いて、お野菜不足だろうとホウレン草のお味噌汁も作って食べさせて。

 

はぁ〜、素晴らしい。

 

どんな親だろ?

 

親の顔が見てみたい。爆