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未整理

「  ママも趣味があれば良いのにね。」って娘が言った。お仕事と週末は母の用と家事で手一杯になってしまう私を、娘は傍でしっかり見ていてくれる。

 

私には趣味なんてものはない。娘に言われて思い返してみたけれど、これまでの私の人生の中に趣味と言えるものはなかったような気がする。学生時代のスポーツは学業以上に苦しいものだった。子育てが一段落して見つけた趣味は家事を放棄するほど熱中し過ぎて自ら断念した。何かを始めると他の何も見えなくなってしまう私のような人間は、趣味を持ってはいけないのだとその時自覚した。

 

週末のお昼過ぎ、食料を買い込み母の家を訪ねた。母はパジャマ姿で玄関まで出てきて、「  いらっしゃい。」って嬉しそうに出迎えてくれた。今か今かと待っていてくれたようだった。全室異常がないことを確認し母に座ってパンを食べるよう指示して、寝室のクローゼットを開けてみる。右から春物のブラウス類、長袖Tシャツ、ジャケット。次の扉を開けると夏物のニット類、Tシャツ、ジャケット、スカートとパンツ、秋物冬物へと同様に続きコート類、最後の扉の中には式服一式。母が迷わず時期の物を着られるようにと季節別色別に私が整理している。母はもうその日身に付ける物の判断は出来ない、何もわかっていないと知っていながら。着替えさせようとブラウスを選んでいたら、前日浴室に干しておいた母の靴下が間に吊ってあった。不思議に思い隣を見たら、そこにも浴室の下着が。その隣の扉の中にはタオルケット、隣にはハンドタオル・・・

 

整理した?笑

 

そうなんだね、お母さん。お母さんも私がやっている事を傍で見ていてくれてるんだね。趣味なんて何もなくても良いかな。そんな事、今の私にはどうでもいい。明日もまた整理しよう。

 

趣味はお婆ちゃんで良い。