Categories

まるで海の底のようなシックなライブ&バー♪
忘年会・新年会などのご予約はお早めに 03-3572-8228

大丈夫。

wpid-20150615071727

いよいよ梅雨に突入致しました。
ジメジメした毎日が続いています。
気分だけでも爽快に過ごせないものかと、電化製品をアルコール除菌してみたり、顔や髪を酵素で念入りに洗ってみたり、炭酸にレモンを浮かべて飲んでみたり。シュワ〜っとするといいかなって。

 

単純ですね。笑

 

皆様は、この憂鬱な時期をどのようにお過ごしでしょうか。

 

先月お店に、現役の大学生の女の子が入店しました。やっとお酒の飲める年齢になった彼女は当然ですが、見ず知らずの方とのお酒の席も水割り作りも何もかもが初体験です。地方から上京した彼女は夜の銀座に来た事はなかったでしょうし、クラブのママを見たのはきっと私が初めて。彼女と同じ20代ですが、自分の母親が銀座のママの娘とは違って、戸惑いや緊張は大変なものだと思います。待って待ってやっと出会った女の子です。大切にしようと思っています。

 

そんな彼女を見ていると、私は自分がこの世界に入った頃を思い出します。そう若くもなく、ここで生きて行こうと覚悟を決めた私でも、初めは不安と戸惑いばかりでした。入店した日は余りの緊張で、お客様がお待ちのお席まで歩く間に何度も躓き転がりそうになりました。やっとお席に着いた途端に、鼻血がドバッと出そうになりました。笑

 

当時はまだ銀座の夜のしきたりが根強く残っていて、中には笑ってしまうような常識もありました。でもその事に気付かない程、無我夢中の毎日でした。厳しいけれど優しいママや怖いけれど優しいお姐さん達に恵まれ、お客様方にも受け入れられて順調にスタートした筈の私でしたが、お店が終わりアフターも終わり自宅に辿り着く頃には、真直ぐ立てないくらいクタクタでした。何が悲しかったのか、バスタオルを抱えて泣く日々が長い間続きました。

 

あの頃のウブな私は何処に。笑

 

お店に年配のホステスさんがいました。
彼女を指名のお客様は見た事がありませんでした。
それなのに毎晩お店に出勤して来て、お席についても誰とも話さずグルグル渡り歩いては、お客様のボトルをひたすら飲みまくるっていう・・・。この人、何をしてるんだろ〜って不思議に思っていました。後にそういうお仕事があると知り、とても驚きました。ある日、具合が悪そうなので心配になって、「 大丈夫ですか?」って声を掛けたら、「 大丈夫じゃないわよ。だけど私は飲まなきゃお金が貰えないから。ここはお酒を売ってるんだから。」って。日に日に顔色が悪くなり、結局そのお姐さんは暫くしてお店を辞めてしまいました。肝臓が悪くなって入院したのだそうです。私は納得できなくて、悲しかった事を覚えています。

 

確か私がお店に入店して2日目の夜でした。
ある企業の団体様のお席につく事になった私は、やっぱり転びそうになりながらフラフラ歩いて行き、鼻血が出そうになるのを堪えて、「 いらっしゃいませ、こんばんわ。」ってご挨拶を。お客様方は、「 こんばんわ。」って言って下さったのですが、お席にいた数名のホステスさんに、「 こんばんわは言わなくていいの。いらっしゃいませでいいのよ。」って大笑いされてしまいました。私には全く意味が解りませんでした。

 

もう充分過ぎる程お飲みになって、ちゃんと歩けない程になってしまったお客様に、「 もうお水にしましょうね。」って言って後でお姐さんに注意された事もありました。「 飲むなって言うのは変よ。お酒を売ってるんだからね。」って。

 

確かに私はホステスでお店はお酒を売ってるけれど、それだけじゃないといつも思っていました。壊して良いルールは壊せば良いし、変だな?って思える感覚を持ち続けたい。そんな私でいたいとずっと思っていました。変だと感じる度に、私はしっかりお客様の方を向いていようと心に誓ったものです。

 

先日、
女の子がお客様に、「 こんばんわ。」ってご挨拶を。私は遠い昔を思い出して、彼女の真っ直ぐな目を見て声を出さずに少し笑って・・・

 

何も間違っていないよ、大丈夫よって。