夜空の花

wpid-20150716030957

皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。土曜日から9日間の夏季休暇って方もチラホラ。激しい暑さの毎日です。どうぞご無理などなさいませんよう、ごゆっくりお過ごしになって下さいませ。

 

夏といえば花火、昨夜は東京湾の花火でした。毎年この時期になると花火大会の賑やかな宣伝ポスターを目にします。ですが何年も私は全く花火見物に縁のない生活を送ってきました。ゆっくり花火を見たのは、娘がまだ小学校入学前だったような気がします。

 

昨年の春、私達親子は今の住まいに引っ越してきました。でも生活しているのは娘だけで、私にとってこの住まいはただ眠るための場所に過ぎません。そんな私ですから夏になり娘から、「 うちから8箇所の花火が見れるよ。」って聞かされても、「 ふぅ~ん。」笑

 

それが今年だけは、花火を見ておきたいかなぁ~と思ったのです。実は私の両親は私達の隣のマンションにいるのですが、昨年あたりから父親の体調が優れません。それと同時に記憶も時々上手く繋がらない日が増えてきました。「 私には娘が何人いた?」と突然母親に聞いたりする事があるようです。先日まで2人いたはずの娘が私1人になって余程寂しかったのだろうかと思います。

 

思い出すのは昔、母親が縫ってくれた揃いの浴衣を着て父と姉と3人で手を繋いで行った花火大会。夜空には爆音と共に大輪の花が咲いているというのに私は夜店の綿アメばかりが気になって。父に、「 今の見た?そっち見てないで、ちゃんと花火を見なさい。」って言われるけど、隣のオモチャの指輪も気になって。「 もうすぐ終わっちゃうよ。花火、見たの?」そんなこと言ったって、買ってもらった綿アメがベタベタ浴衣にくっついて。帰る頃には下駄の鼻緒が痛くて痛くて。

 

今夜は私の代わりに娘が浴衣を着てくれました。父は嬉しそうに目を細めて、「 綺麗だねぇ。」って褒めて夜空の花を見上げ、「 凄く綺麗だねぇ。」って喜んで。そして・・・「 ここはどこかな?」って。

 

お父さん・・・。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。