銀座のトリル 03-3572-8228

3月 2020

虎ノ門にて

『都内に雪』のお陰か、週末の外出自粛要請はかなり効果があったようです。バルコニーから外を見てみたら、いつもの週末の風景とは一変して車も人も殆ど通っていません。風が冷たいこんな日はコロナじゃなくても籠れる方は自宅でゆっくりが良いですね。お仕事の方もどうぞお気をつけてお帰り下さいませ。

トリルと週末の家事を繰り返す私には今、趣味と言える物が何もありません。お仕事を引退した時にやってみたい事はありますが、私はお仕事以外のコミュニケーション能力は幼児並み、超がつくマイペースでとてもサークル活動は出来ません。そこでそれを踏まえてずっと考えている夢があります。いつになるか叶うかどうかもわかりませんが聞いていただけますか。

場所は三浦半島の小高い丘の上に立つ平家の白い洋館です。芝生の庭には大きなハーブのプランター、小さな噴水の周りにはベンチがあります。どのお部屋からもお庭が見え、直接お庭に出られます。玄関を入ると石造りの広いエントランス。吹き抜けになっていて、高い天井からは白いシャンデリア。壁には大きな絵画とステンドグラス 。靴はそのままで、お脱ぎにならなくても大丈夫です。エントランスの左にはキッチン、右は暖炉のあるリビングです。リビングには大きなボトルボードと石のカウンター、黒い皮のソファーセットとテーブル席が3つ。お部屋の中央にはグランドピアノ。リビングを中心に2部屋ずつゲストルームがあり、其々ヨーロッパ各国の内装になっています。

ここは週末だけのホテルです。月曜日から木曜日までご予約は受け付けておりません。宿泊代金はお一人様一泊2万円から。ご夕食は6時から、ご朝食は8時から。3時から6時までは手作りケーキとコーヒーをお好きなだけお召し上がり頂けます。夜9時からリビングはバータイム、ピアニストによる生演奏を行っています。ドリンクは別料金になります、ごめんなさい。

月曜日から木曜日まで私はそこでハーブを使ったお料理の勉強をしたりケーキを焼いたり本を読んだり、ゆっくり過ごしていたいのです。週末にどなたかにお会いできる事を楽しみに、物静かで可愛いお婆ちゃんになっていたいと思うのです。

高いお金を出してわざわざ時間をかけて遠くまで、お婆ちゃんになった私に会いたいと思って下さる方がいるでしょうか・・・

いて下さると嬉しいけれど、いない。

きっと。

それにこれは夢だから。

私・帝国ホテルにて

明日からまた冬型の寒い1週間になるようです。コロナは勿論、普通の風邪にもお気をつけて。皆様どうぞ温かくしてお過ごし下さいます様に。

さてさて世界中がコロナのリスクに恐々としている中、銀座のトリルは新たに女性ピアニストと歌の得意な女の子の2名をキャストに迎えました。キャストを増員したいなぁ〜と求人を掲載したのはずっと前で、まさか世の中がこんな事になるとは思いもしませんでした。大相撲の様に無観客で営業というわけにもいかず、自粛中の方に飲みに来てともお願い出来ず、時給で生活している彼女達にコロナが去るまで休んでとも言えず、誰一人として熱もなく・・・

毎晩、皆んなで遊んでいます。笑

先日、和服を着ようと昔馴染みの髪結いさんの所に行きました。結いながら彼が、「コロナの影響はどう?7丁目と8丁目のママ達はピリピリだけど。6丁目は?」って。「6丁目も同じよ〜。でもピリピリしたって仕方ないし。ま、私はマイペースでじわじわだから。」って答えたのですが、この会話・・・夜の銀座で働く人間ならではというか。「若いママにこれと同じ質問したら吹き出されちゃったわよ。6丁目も8丁目も銀座ですけど?って逆に言われちゃったわよ〜。こういう会話が出来るママって銀座にはもう5、6人かもしれないわ。」って。

5、6年配者の1人って事ですね。

娘の様な可愛い女の子を2人も雇ったのだし、コロナなんかに私がピリピリしている場合ではありません。折角だから2人に今時の話をどんどん聞かせてもらって、今のうちに引き出しを沢山増やしておこうと考えています。だけとホント若さって良いですねぇ。若いというだけで素晴らしいけれど、彼女達を見ていると若さの何が1番良いのかがよく分かります。それは、

何にでも挑戦出来ること。

例え失敗しても、また何かに挑戦出来ること。

失敗を恐れない若い人達に囲まれて私も幸せ。

頑張れ、トリルの娘達。