先週の土曜日の夜はマスター主催のライブでした。練習不足のマスターの為に、「 夕方まで外に出てるから、ゆっくり練習してね。」なんて調子の良いことを言って午後2時。階段を上ると凄い陽射しで、私は一目散に近くのカフェに逃げ込んだのでした。外に出ていたのは僅か5分でした。爆
最近見つけたそのカフェはタバコが吸えるお部屋が大きく清潔で、いつも空いているから長居が出来るし、2テーブル毎に間仕切がありお隣に誰も座らなければ個室になって時間潰しにはもってこいなのです。私は入り口で雑誌を持って席につき、アイスコーヒーを注文してゆっくりゆっくり寛いでいました。すると暫くしてお隣の席に、20代後半らしき男女が座りました。
残念。笑
するといきなり女性が大きな声で、「 卑怯やわっ!だいちゃんはっ!!」私はビックリしてグラスを落っことしそうになりました。コントでよくあるあれです。チラッと見ると、華奢で綺麗な女性が閻魔様の様になっていました。綺麗な人だけに残念な事になっていました。私は視線を雑誌に戻し無関心を装いました。怒鳴られた男性が私を気にして、チラチラ見ているのがわかりました。
お店のスタッフがやってきて、「 ご注文はお決まりですか?」って。すると閻魔様が、「 だいちゃん、何か言うたらどうなんっ!」スタッフはビックリして、置きかけたお水のグラスを床に落っことしてしまいました。コントのあれです。
無関心を装いながら得た情報では、閻魔様とだいちゃんは元カレと元カノみたいでした。だいちゃんが閻魔様を裏切って他の女の子とデートしたようで、その時の写メを閻魔様が見てしまい激怒。閻魔様はキレて別れを告げたようですが・・・。もう別れたのならだいちゃんは閻魔様に、怒鳴られる筋合いはないと思うのだけど。
あの写真は何なん?
浮気したんやろ?
どうして何も言わへんの?
何とか言うたらどうなん?
それって後ろめたいからやんな?
だいちゃん、浮気したんやろ?
黙ってるってそういう事やろ?
あの子のどこが好きなん?
私の存在を無視して、閻魔様は大きな声でだいちゃんに詰め寄っていました。するとそれまで沈黙だっただいちゃんが、「 あの子、優しいねん。」「 なに?聞こえんかったわ、なに?」
優しいって言ったよ。今、優しいって言った。だいちゃんが、あの子は優しいって言った。言え言え言うなら、ちゃんと聞け。笑
「 なに?聞こえへんっ!」「 いゃ・・・別に・・・」
え〜、言ったじゃない。あの子は優しいって言ったよね?ね?だいちゃん、言ったよね。
「 何も。」
はぁ〜?嘘つきか。だいちゃんは嘘つきか。笑
「 だいちゃん、あの子のこと好きなん?」「 ん?ぅ〜ん・・・。」「 そういう事やろ?ハッキリ言うてっ!!」「 ぅ〜ん・・・。」「 じゃ私の事は?もう嫌いって事?」
あ、それはね。その子を好きかどうかは知らないけど、閻魔様も事はもう好きじゃないと思うよ。だってすっごく怖いんだもん。その点、浮気相手は優しいみたい。ね?だいちゃん、ね?
「 好きかな。」
ガック!
別れた方がいいよ、閻魔様。あのね、こういういい加減な男はまた裏切るよ。さっさと別れて次を探しなさい。閻魔様は若いんだしさ。綺麗なんだしね。次行ってみよぅ〜。
「 ホンマ?」「 うん、本当。」「 信じてええの?」「 ぅん・・・まぁ、そうかな。」「 ありがとう、だいちゃん。」
うっそぉ〜ん。
アホかっ!笑