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ママとマスターのぽわぽわ銀トリ日記♪

冷たい雨の日や少し暖かい日、お天気の変化が激しい毎日です。皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

お陰様で銀座のトリルは、12月1日に10周年目を迎えることが出来ました。あっという間の9年間だったような、長い間ずっと迷路を彷徨っているような。道半ばとはそういうものなのでしょうか。いつも通り周年記念というような大袈裟な事は避け1人でひっそりと思いを巡らせようと思っていたところ、沢山の方々がお祝いやお褒めのメッセージを下さいました。ありがとうございました。

商売というのは難しいものですが、いつも感じるのは銀座という土地は別格なのだと。何年この場所にいても慣れることがなく、想像を絶する厳しさとはこの事かもしれないと思うことも度々です。理由は何かと考え言葉にしようとしても、どの言葉も少し違う気がします。この街では毎年、何軒もの同業者が閉店に追い込まれていきます。内装に凝り華々しくオープンした若いスタッフ達のお店も、いつかはあのお店のママになってみたいと憧れた飛ぶ鳥落とす勢いだった老舗のクラブも、今はもうありません。今の時代はこうなんだからこうすれば良い、それが全く見えないのが夜の銀座なのかもしれません。

そんな銀座で経営戦略も何もない私が10年目もママをさせて頂けるのは、トリルを支えて下さるお客様のお陰以外にはありません。本当にありがとうございます。いつも感謝しています。本当です。だから・・・

今後はお客様を褒めちぎります。

ウソ。笑

何でもかんでも肯定します。

大うそ。笑

言いたくなぁ〜い。ホントのことしか言えなぁ〜い。でも本当の本音は言わないようにする〜、

なるべく・・・爆

寒い夜が続いています。お店が終わりタクシー乗り場に向かう5分ほどの間に、すっかり体が冷えきってしまいます。長い順番を待ちながら、これからもっと寒い夜に突入していくのだからこの程度で弱気になっている場合じゃないと自分に言い聞かせています。皆様もどうぞお体に気をつけて、温かくしてお過ごし下さいませ。

大丈夫だろうかと人の心配ばかりしている私ですが、近頃は自分を1番心配した方が良いと自覚する出来事に次々直面しています。先週の休日の事。マスターとカフェに行き、暫く話し込みました。カフェを出た頃にはすっかり日が暮れていて、視力の悪い私には暗闇のようでした。用心しながらマスターの後ろをとぼとぼ歩いていたのですが、私だけ段々逸れていたのだと思います。2、3センチほどの段差に躓いて派手に転んでしまいました。一瞬の出来事で、自分でも何が起きたのかわかりませんでした。異変に気づいたマスターが声を掛けてくれました。有り得ない光景にビックリし過ぎたのかマスターは、「 びっくりしたぁ〜。」と何度も言いました。

それは感想だから。

右膝にとても激しい痛みを感じました。でもそんな事より、この私がこんな段差で転ぶのか!っていう・・・そのショック。マスターの手前、頑張って立ち上がったのですが、誰もいなかったらショックで座り込んだまま茫然としていたと思います。帰宅して膝を見たら陥没していました。履いていたスカートは無傷でした。

良かった。笑

そのショックからまだ立ち直ってもいない頃、今度は右手の薬指をズバッと3センチも切ってしまいました。缶の蓋を開けて右手で握った瞬間に少し切れて、“ あっ、この蓋は薄くてヤバイやつだわ。離さないと!” って思ったのに、何故か左手を添え力を込めて綺麗にスライドさせてしまいました。激痛が走り身体が震え全身から汗が吹き出しました。近くにいた娘が異変に気づいて飛んできて、「 痛そう〜っ!」って・・・それも

感想。笑

病院で縫ってもらえと娘は何度も私に言いました。でも私は行きませんでした。だって歯科の予約時間が迫ってたから。他の病院に行ってる場合じゃない。娘に傷パワーパットを貼ってもらい、急いで歯科に。そしてなんと・・・そこで私は・・・歯医者さんが唇が触れないように口の中を保護してくれているのに、それを飛び越えるくらい唇を動かし、薬品に触れて唇ただれ腫れ上がる。

どうなりたい、私

これだけやったら来年は元気だろ。笑

低気圧とか寒気とか暴風だの猛吹雪だの、ウェザーニュースはすっかり真冬になり、ショップはクリスマスのデコレーション。年々、1年が短くなっていく気がするのは私だけでしょうか。年末の大掃除が半年前の事のようです。皆様、お変わりございませんか。

夜中に帰宅してまず先に私が向かうのはマンション1階のコンビニです。買うものはいつも同じでノンシュガーのコーヒーとサラダと、最後にタバコを1つ。路面店ではないので買い物客は100%住民ですが深夜でも皆さんそれなりの服装をしていて、私はいつも凄いなと感じていました。ところが・・・今朝、今時珍しいいかにもパジャマのおじいさんに出会しました。白地に青のストライプのパジャマに茶色のボアのベストで、一瞬タイムスリップしたかと立ち止まってしまいました。

昭和〜。笑

おじいさんはレジ前の栄養ドリンクコーナーにいました。お仕事終わりのぼんやりした頭で、私がくるっとまわっていつものコーヒーを手に取った時のこと。そのおじいさんがくしゃみをしたのですが・・・それが爆弾みたいな大きさで、びっくりして私は舌を噛みちぎりそうになりました。ブヒみたいな、それじゃ全然スッキリしないでしょう的なくしゃみとか、今まで色んな個性溢れるくしゃみを聞いてきたけれどあんな迷惑なくしゃみは初めてでした。然もハクションって言ってない。ぐゃっくしょ〜ん?びゃっくしょ〜ん?兎に角、物凄い破壊力で更にその後で何か言う。

グァ〜っ!!とかなんとか。

なんじゃそれ?ってなりながらサラダをカゴに入れてたら、おじいさんがまた爆弾くしゃみをした。

ぐゃっくしょ〜ん、ぐあ〜っ!!!

怖いから、それ。はよドリンク選んでさっさと帰って着替えて寝なはれ。爆

ってか、絶対にこの人とは一緒に暮らせないわ。心臓麻痺で死ぬ。

また台風が各地に大きな災害をもたらして去って行きました。福島には夏休みにお邪魔しました。千葉は週末ドライブに度々行く私には身近な場所、とても残念で心が痛いです。雨はもう懲りました。皆様、お元気でしょうか。

12月に銀座のトリルは開店10周年を迎えます。そこで少しだけ店内のインテリアを変えてみました。オープン前、私の頭の中にはこんな雰囲気のお店をしたいという理想がありました。でも賃貸物件には厳しい制約があり、資金にも限度がありました。大きな傘の下で胡座をかいていた雇われママの私が、たった1人で漕ぎ出した泥船です、例え資金に余裕があったとしても投入する度胸など当時の私にはありませんでした。あっという間に私の理想は、あっさり跡形もなく消えました。

あの時から・・・もう9年です。

先日、私は1人で開店前のソファに座り、黙って店内を見渡していました。そしてある事に気づきました。トリルはまるで私の自宅と姉妹のよう。

ふと昔、夜の銀座に勤め始めた頃のことを思い出しました。初めて勤めたお店にあるものは全てが高価で、新人の私はお客様がグラスを持つ度に冷や冷やしていました。そんな私を知ってか知らずか、ある年配のお客様がこっそり仰いました。「 こういうお店はね、ママの自宅に招かれているような雰囲気じゃなきゃいけないんだよ。ママのカラーと一致しないとだめなんだ。ここのママは相当高級なのかな?それとも高級好きなのかな。」

私にはその言葉の意味が全く理解できませんでした。今でもよくわかりません。こういうお店の意味もママのカラーの意味も、高級も高級好きも。物は物でしかないから。ただ私は私の好きな物しか置かないから、それが好きだと言って下さる方が沢山いると嬉しいな。「 家に帰ってきたみたいだ。」とか、「 ここは なんか落ち着くね。」とか、「 ここで飲んでると眠くなるよ。」とか言って下さると嬉しい。同じ場所で同じ時間を一緒に過ごせる事が嬉しい、ただそれだけ。

よく9年もやってきたものです。

皆様、いつもいつもありがとうございます。

もっと頑張ります。皆様の応援を支えに、マスターと娘の力を借りて。

台風19号は余りにも鋭い爪痕を残していきました。被害に遭われた方々のご苦労を思うと心が沈みます。追い討ちをかけるように今週末は雨、どうかこれ以上被害が出ませんようにと願っています。

実はそんな中、私達母娘は長野県に2泊の予定で遊びに来ていました。初日は安曇野、2日目は斑尾泊の予定でした。19号は土曜に関東上陸との前情報を信じ、「 早朝に都内を抜けて信州に逃げちゃえば大丈夫。」なんて言って、バルコニーのテーブルも椅子もロープで固定して準備万端で。地下のトリルの事ばかり心配していた私でした。到着時、安曇野は小雨でした。それがまさか数時間後に千曲川があんな事になるなんて・・・。

安曇野アートミュージアムで1つひとつの作品を楽しみ、りんごのソフトクリームを食べて、ティールームガルニに移動。ママとのお喋りと美味しいランチ。雨が激しくなってきたので早目にホテルにチェックインして、ゆっくりお湯に浸かり寛いでいました。都内はどうなったかと気になってテレビをつけ、それからはずっとずっと災害情報に釘付け。雨の中を鳴り続けるサイレンと防災無線は異様でした。

翌朝、斑尾のホテルから停電によるキャンセルの連絡が入り、随分迷って急遽八ヶ岳に宿を取りました。調べたところ道はどこもかしこも通行止で、慌てて帰宅は止めようと。ホテルを後にして見る景色は前日とは全く違うものでした。これは私のせいではないけれど申し訳ない、そんな気持ちになりました。

八ヶ岳も早々に退散。富士市まで下り東名で倍以上の時間を掛けて帰宅しました。自宅のバルコニーに出たら、小さな枯葉が1枚ひらり・・・

いつ誰がどんな被害に遭うかなんて、誰にもわからない。今回は私じゃなかった、それだけ。人の気持ちがわかる人間でいたい、わかりたいと思える人でいたい、思うだけでも。