銀座のトリル 03-3572-8228

1月 2018

私・娘・店内にて

この前のような積雪はなさそうですが、今週末はかなり冷え込むようです。風邪も流行っています。皆様、どうぞ温かくしてお過ごし下さいませ。

数日お休みしていたマスターがお店に戻ってきてくれました。疲れているはずなのに顔にも出さず、いつも通りに頑張ってくれています。

そんなマスターに、マスターがお休みしていた間に我が家で起きたエピソードを娘と2人で話しました。

その日の私は殆ど寝ずにお仕事をして、帰宅した時はフラフラでした。でも朝、帰ったら焼うどんを作ってあげると娘と約束をしていたので、娘が食べずに寝てしまう前に作らなければと着替えもそこそこにキッチンに。

娘は私の作る和風の焼きうどんが大好物なのです。

キャニスターに満タンの粉末のだしを取り出す為に蓋を開けようとしましたが、指に力が入らずなかなか開きません。何度目に思い切り力を入れて開けようとしたところ、キャニスターがどこかに飛んで行ってしまいました。驚いてキャニスターに駆け寄ると飛ぶ時に蓋は既に開いていた様で、カウンターも床も壁も出汁だらけでした。

「粉末のだしがコンロの隙間や冷蔵庫の下に入り込むとどうなるか、マスター知ってる?深夜だから掃除機もダメでしょ?拭いて拭いて片付け終わったら朝の5時だったのよ〜。結局焼きうどんもなしになったの。」という話をゲラゲラ笑いながらマスターに聞いてもらったのですが・・・マスターはニッコリしただけで何の反応もなし。

余計に疲れさせたか、私達。笑

銀座にて

「クローンお猿さんが出来たらしいよ。」って娘が教えてくれた。

私は暫く考えて、「クローンって性格も同じなのかな?見た目だけじゃなくて。」「それはそうなんじゃないの?遺伝子だから。」「そうなの。じゃ、嬉しいかも。死なないって事だもんね。早く出来ないかな、クローンママ。」

「え、いらないなぁ。」

へ?

「ママはずっとはいらないなぁ。ママはいいよ、もう。ずっといると有り難みってなくなるよね。また次もいると思ったら腹立つよ、きっと。」

「 でもママは生きてたいわ。皆んなと会えなくなるのは悲しい。死にたくない理由ってそれだけだから。何度でもクローンで生き返りたい。」

「いらないよ。」

いらないいらないって何回言うねん。笑

「そんなこと言ってるけどさ、ママが死んだら泣くんじゃないの?泣かないで頑張りなさいね。」

娘が急に黙ってしまった。あっららぁ〜?さては・・・

泣かない自信はない感じ?笑

私・娘・店内にて

いつもならマスターがいてくれる。

グラスもお皿も、店内の片付けは全てマスターがやってくれる。

お店が終わると私と娘は順番に私服に着替えて、「じゃね、マスター。私たち先に帰るわね。お疲れ様〜。」って言ってマスターを置いてさっさと先に帰っちゃったりする。

それなのに昨夜からマスターがいない。

マスターがお店にいないと娘は不安になってグズグズ言ってくる。前にマスターのお父様が亡くなって数日不在だった時なんか、「ママと2人なんて最悪。不安でしかない!」って泣きそうな顔で訴えてきた。

面と向かって言う?笑

黙っているけどママだってマスターがいないと仕事が増える。いつだって出勤した時にはマスターがちゃんと準備してくれていて、ママはドレスに着替えたらいいだけなんだから。マスターが何をどう準備しているのかなんて、全然知らないんだから。ね?!

娘は不安を打ち消す為に大声でロックとかマライアとかを歌ってた。

私は、〝お願いです。どうか今だけは変な人が入って来ませんように”と祈り続けた。

来るならマスターいる時にして頂戴。

私・娘・店内にて

お天気予報通り、やっぱり降りましたね。。

皆様、お怪我なくお帰りになられたでしょうか。朝は凍結して滑りやすくなっていると思います。どうぞお気をつけて下さいませ。

つい自分に甘くなりがちな私は、年末に考えた抱負をいつも心に生活するようになりました。若い頃は高い目標を掲げそれに向かって必死に頑張っていましたが、頑張っても頑張っても達成しなくなってから少しだけ努力すれば叶う抱負に変えました。笑

年末に考えた抱負は毎年お仕事初めの夜に、新しいノートの1ページ目に書くことにしています。

先日、昔のノートを読み返して高い目標に驚きました。頑張っていたのだわ、あの頃は。

低い目標に変えてからも、初めの頃は今とは比べ物にならないレベルの高さ。

読んだだけで倒れる。笑

10個ほどの当初の抱負は年々減っていき、数年前からは1個だけ。

当時、自分に課した高い金銭的なノルマも、今ではゼロ1つありません。

笑顔とか仲良くとか・・・

幼稚園か。笑

私・娘・神田にて

ラインで話しかけてみました。新宿3丁目のお店のママだった友人に。

当時私は明治通り沿いに住んでいて、お休みの夜はよくママに会いに出掛けたものでした。大人は皆んな頑張っていることを知らせたくて、当時まだ大学生だった娘を連れてお邪魔したこともあります。

私が素で居られる唯一の場所でした。

優しい優しいママでした。

突然お店を閉めると連絡をもらった時はショックで目の前が真っ暗になりました。

「この世界以外で生きていけるの?知らないでしょう?外の世界なんて。」と思い留まらせたい私に、「何とかなるわよ。」とママ。

暫くして建設作業員として毎日汗水流して働いていると知りました。

驚く私にママは、「幸せよ〜。周りは皆んな男性。天国よ〜。」

笑えないよ。

「この時期に続けているなんてあなたは凄いよ。お互いに適当に頑張ろうね。頑張ってれば良いことあるから。忘れずにいてくれてありがとう。」って。

それは私が言いたかった言葉です。

いつも先に言うのね。笑

シュールのママ。

寂しいよ。私、また1人この世界のお友達いなくなっちやった。