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そうじゃない

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そうじゃない

私・店内にて

晴れていても夕方からの風は肌寒く、半袖姿の方を見かける事もなくなりました。お天気に恵まれた10月の3連休、皆様はゆっくりお過ごしになられたでしょうか。

明日は娘がお休みだから、「一緒にお買い物に行こうよ。」と言い出したのは私でした。早朝にお洗濯やお掃除も済ませて出発するはずでした。それなのに寝ても寝ても眠くて。眠りながら、「明日は私がお休みだからって言ってたのに。もう暗くなっちゃうよ。」残念そうな娘の声を聞いていました。

眠る度におなじ夢を見ました。海で溺れる恐ろしい夢です。

浅瀬でまだ若い私は娘と遊んでいました。気付いたら遠くに流されていて、私は娘を抱えて必死で立ち泳ぎをしています。浜辺にいる人に助けてと何度も叫ぶけれど誰も気づいてはくれません。沈みそう、そう思った瞬間にハッと目が覚めて。

娘を探すとちぇると遊んでいました。ホッとして私はまた眠りの中に。

何度も沈んでは浮かび上がりながら必死で息をして、「この子だけは助けないと。この子だけは。」

沈んで浮き上がって、助けを求めようとした瞬間に思い切り海水を飲み込んでしまいました。もうダメだと諦めかけた時に目が覚めました。ぼんやりした頭で娘を見たら、冷蔵庫を覗いていました、娘は生きてる、良かったとホッとしてまた眠りの中に。

また溺れていました。娘を抱えてる腕にもう力が入らなくて、恐怖で泣き叫ぶ娘を抱えて私は沈んで行きました。辛くて情けなくて惨めで申し訳なくて、泣いて泣いて。

そこで目が覚めました。

娘は私の目の前に座ってポテトチップスを食べながらテレビを観ていました。

夢だった、私は大きく一つ息をして、「怖い夢を見たわ。海で溺れてる夢。深い所に流されて怖かったわぁ。何度寝ても続きを見てほんと怖かった。」と娘に。

すると娘が振り返って、

オシッコ出たいからじゃない?

はぁ〜?