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1月 2025

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軽井沢のホテルにて

冬の寒風が身に染みる時季となりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は6日までの楽しい山籠りの後、昨日は新年第1回目の化学治療でした。

もう何十回と通ったいつもの病院なのに気持ちの持ち様なのか、お休みの間にどこかが本当に新しくなったのか、玄関や床やエスカレーターまでもがピリッと襟を正した様に見えました。

大きな正面玄関を入って右に曲がり機械式受付で再診表を取り出し、備え付けのファイルを取ろうとしたら、

あ、新品になってる。。笑

病院ってどうしてなのかな。

皆さん同じかな。

何故か緊張する。

血圧も高くなる。

主治医の野口先生に3週間ぶりにお会いしました。

先生はいつもと変わらず優しく私の顔を診て詳しく体調を聞き、採血の結果を見て、「大丈夫だね。今日は抗がん剤治療が出来るからね。」と仰った。

それから先生は先日受けた遺伝子検査の結果発表を始めたのだけれど、これがサッパリ私には理解出来ない。

ペーとかハーとか、なんじゃそれ?って感じ。

遺伝子検査をすると私に適した治療法が見つかるらしい。

遺伝子検査をすると治験に参加出来る事もあるらしい。

それが効くかどうかは別としてという様な事を言ってるんじゃないかなぁ〜先生は、と思う。

先生はいつも直ぐに私が、「あ、今理解出来なくなったな。」って察知する。

それからは付き添いの家族の方を向いて説明を始める。

私が理解出来るまで説明してたら先生はお爺ちゃんになり、私はもうこの世にいない。

先生はわかってる。

私もわかってる。

だから、

それでいいのだぁ〜。

難しい事はわかる人達に丸投げが1番。

選択は私を大切に思ってくれる人達に任せるのが1番。

特に弱っている時は。

今年も野口先生にお願いしてきました。

「先生、よく診て考えて1番良いと思う事を私に教えてね。先生が言ってくれた事を私は頑張るから。」

先生は、「そっか、じゃこれ飲んで。」と言って笑って私にぎっしり2枚の処方箋を手渡した。

了解!

先生で良かった、本当に。

今年も直向きに頑張ります。

2025元旦

明けましておめでとうございます。

うららかな新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。

今年も私の年越しは普段は出番のない大きな鍋で出汁を取りながら、紅白歌合戦からのゆく年くる年でした。

紅白は色々厳しい意見もあるみたいですが、皆さんの一生懸命さが伝わってきて感動して涙が出そうになります。

賑やかなホールから画面がガラッと変わって除夜の鐘や列を作る参拝者が映し出されるのも、いよいよ新しい年が来るんだなぁと思えて私は好きです。

新年は普段は中々出来ない手料理を振る舞って4日目辺りから都内脱出が我が家の定例なのですが、今年は抗がん剤治療が早々に予定されているので2日の朝には出発しました。

ここ数年は雪深い山の中です。

何度もゆっくり大きなお湯に浸かり、美味しいものを沢山頂いて癒されています。

家族の顔をじっくり見て安心して過ごしています。🤭

元旦には沢山の方からおめでとうや、「ママに励まされています。よく頑張っているね。」のお褒めのメールを頂きました。

闘病生活でお店に立てなかった時も私の不在を承知でたくさんの方がご来店下さったと、マスターから報せを受けています。

いつもありがとうございます。

本当にありがとうございます。

私は幸せ者です。

罹患して1年半が経ちました。

私には、「つらい時はつらいと言って甘えて良いんだよ。」と言ってくれる家族がいます。

何も言わなくても黙って毎晩お店に立ってくれるマスターがいます。

「ママ、大丈夫ですか?私がお店に行くので無理せずゆっくり休んで下さい。」と言ってくれるキャストがいます。

私は皆さんに守られ支えられ、生かされているんだと感じています。

だから私は何としても元気にならなければと思っています。

少しでも皆さんにご恩返しがしたいです。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

私の大切な人達に幸あれ。