3.4がなくて5に勢い
マスターのご身内にご不幸があり、突然マスターが帰省してしまいました。少し前にそうなるかもしれないとマスターから聞いていて、私はちゃんと心構えをしていたはずでした。それなのにいざ出勤となると一気に不安になってしまって。真剣な顔でパソコンをしている娘に、
「 ね、一緒に行ってくれない?」笑
娘は、「 私、旅に出ようと思うの。」って。
は?笑
「 なんで?どこに?」
娘は画面に目をやり、「それを今、探してるところ。」
私はバタバタと出勤準備をしてタクシーに飛び乗りました。真っ暗な店内に入り手探りで照明を点けクーラーのスイッチを入れて、まだ暑い店内を汗だくでお掃除。チャームの調理を始めたら・・・
コンコン。
ドアーをノックする人が。咄嗟に時計を見たら開店時間の1時間前。
え〜。笑
ピタッと止まりし〜ずかにしていたら、「ママ、あたし!」ってドアーの向こうで娘の声が。
開けるとスッピンに黒縁メガネで髪の毛ピンピンの娘がキャリーバック持って立ってた。
旅に出る前に寄ってみた。旅はここからスタートする。」