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金庫に仕舞おう

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金庫に仕舞おう

私・自宅にて

風が心地よくさらっと吹いて葉っぱが足元に、私の好きな季節がやってきました。今日から10月、神無月です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

父が亡くなり四十九日も終わって落ち着いた去年の秋の頃、もしかしたら今後は私が父の残した書類を管理する事になるのでは?これは責任重大だと金庫を購入しました。

父は生前、「お前には紙切れを残してやるから。」と笑って何度も言っていました。私は父がまさか本当にそんな事はしないだろうと思っていました。でも結局、それは本当の事でした。笑

重い金庫の中に入れたのは、父の金庫に転がっていた錆びた古い硬貨と腐りかけの紙幣、吹けば飛びそうな盃とメダルでした。金庫なんて買うんじゃなかった。

先日、久しぶりに金庫を開けてみる事にしました。そしたら金庫の鍵がどこにも見当たらない。

私は引き出しという引き出しを開け探し回りました。整理魔の私が金庫の鍵を無くすなんて事は、目覚めたら80歳になってるくらい有り得ない事だから。『玄関 』とシールを貼ってある鍵も、もしかしたらと一応差し込んでみました。玄関の鍵でした。

金庫の鍵穴の奥を覗き込んだりもしました。鍵穴でした。

明らかに違うだろう〜っていう鍵も差し込んでみました。

入りませんでした。

もう1度血眼になって探したら、金庫のスペアーキーがひょんな袋から出てきました。鍵には◯金と書いてあり、◯金は鍵穴に気持ち良くスポッと入ってくれました。

そして開けたら、そこに、

金庫の鍵。。笑