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11月 2017

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私・娘・店内にて

ひと雨毎に季節は冬へと向かうそうです。冬に備えてブーツの点検をしました。皆様、どうぞ温かくしてお過ごし下さいませ。

あるお客様にこんな事を聞いてみました。

「先が見えなくて辛い時や悩んだ時ってありますか?そんな時はどうしてらっしゃるんですか?」

いつも明るく大らかなお客様ですが、その方にだって辛い時や悩みはあるはず。

「悩んでみたって色々考えたって、所詮なるようにしかならないだろう?だから考えないよ。そういう時は寝るんだよ。」

寝るだけ?

そんなところに大田区でスナックを経営しているママから、『 年内をもちまして閉店することに致しました。もあちゃん、閉店前に1度お顔を見せて下さいな。』とメールが届きました。いつも大きな声で笑う明るいママで地元の方に愛されていて、私はいつも羨ましいと思っていました。

それだけに突然のメールの文面に驚いて、先ずはお電話だけでもと掛けてみました。

「ママ、閉店って本当なの?」「 あっ!もあちゃ~~ん。そなのよ。そなの。そうなのよ~ん。」って明るいあかるい。

「どうして?あんなに流行ってたじゃない?」「 もうね、嫌になっちゃったのよ~ん。」「 は?」

ママは来年から年金生活者になるみたいでした。

「蓄えも少し出来たし歳だしね。お店を辞めるって決めたら物凄く楽になったわよん。な〜んかさ、こんな事よくやってたなって思うわ、でももあちゃんはお店頑張ってね。」って。

取り敢えず寝てみよう。笑

店内にて

またまた寒くなるみたいです。だけどどうして寒くなってくると、周りの人達まで暗く見えてくるのかしら。あ、これって私だけ?笑

私はいつも春になると体調を崩します。それが今年の春はとても元気はつらつで、体質が変わったのかも?と喜んでいました。

それが今頃になってめちゃくちゃ調子悪い。

それでいつ駆け込む銀座のお爺ちゃん先生の病院に行ってきました。先生はパソコンをぽちっと押して私のデータを見て、「今年の春は来てないねぇ。今年は調子良かったのかな?」

「 そうなんですよ、先生。今年は口内炎もものもらいも熱も出なくて。」

「そか、それは良かった。それで今日はどこか痛いのかな?」

先生はパソコンから目を離して私の顔をジッと覗き込んで、「 顔がむくんでるぞ。」

おいっ!

今日は膀胱炎で来たんです。

血、吸うたろか。

私・店内にて

ブログをアップする時は明るい気持ちの日に何という事もない短い文章をありのままに、そう心掛けています。

少し悲しい文面でも書きながら泣くなんて事はありません。

良いことも良くないことも起きてしまった事には執着しない、私の利点はそれくらいしかありません。

人の生死に関わるニュースを目にする度に、思い出すのは今は亡き姉のことです。私の姉は思春期の頃、よく死にたいと言っていました。脳天気な私にはわからない苦しみや悩みが当時の姉にはあったのだろうと思います。

ある日またいつもの様に、「頑張っても頑張っても結果が伴わない。こんなに苦しむなら死にたい。」と姉は食卓を囲んだ家族の前で言いました。

すると私の隣に座っていた母が音を立ててお箸を置き、急に立ち上がりました。姉は勿論、家族中が何事かと驚いて母を見上げました。

すると普段は明るい母がポロポロ大粒の涙を流しながら声を出して泣いて、「もう何もしなくていい。立派になって欲しくて育ててない。だから親の前で死にたいなんて言うな。お母さんより先に死ぬ事は絶対に許さない。大事な大事な子供んだ」と。

そんな姉が大変そうに子育てをする姿を見ている時の母の嬉しそうな顔といったら。

数年前に姉は余命2ヶ月の宣告を受けました。スキルス性胃癌でした。

姉を見舞った両親に姉は泣きながらこう言ったそうです。

「父さん、お母さん、先に逝くけどごめんなさい。もっともっと生きたかった。私を許して。」

私の寿命を分けてやりたかったと母は何度も。

私・店内にて

夕方毛布に包まっていたら、いつの間にか眠ってしまっていたようです。ハッとして起きて時計を見たら深夜2時でした。台風が少しずつ近づいてきているようです。皆様、お気をつけてお過ごし下さいませ。

私が週末の深夜になると必ず行くマンション1階のお部屋があります。

ラウンジと名付けられたお部屋で、ソファーが5脚と天井まで伸びた観葉植物が2つ、窓からは大きな木が見えます。深夜にやって来てはその木に光が当たり始めるまで、長い時には5時間近くそこで過ごしています。

鬱病ではありません。笑

深夜2時を過ぎる頃には誰もいなくなって、ラウンジは私1人になります。私はその瞬間の開放感が大好きでした。それなのに1か月くらい前から、その快感を知った人がもう1人。初めは少し待っていればいなくなるだろうと思っていました。

ところが毎週末やって来て木に朝日が当たるまでいます。ずっと一緒です。私は1番前のソファーが定位置でその男性には背中を向けて腰掛けている為、1度も顔を見た事はありませんでした。後ろの男性は一体全体朝まで何をしているのでしょうか。

I’d love to hear

I’d love to hear absolutely

「私は朝まで寝ないのでここに来ています。

この時間は人が居なくなって何ていうか別世界というか?好きなのよ。

いつもニュースを読んだりブログを書いたりしています。

このお部屋の匂いも落ち着くんですよね〜。

えっと週末の夜は大体こういう楽な服装なのよ、自宅だもん。

で、えっと髪もね、ゴムでまとめてポンみたいな。

いつもは綺麗にクルクルにしてますけれども。」

男性と話したらこんな感じかなぁって想像してみた。思い切って振り帰って見ようと思った。

クルっ!

オバサンかーい。笑

店内にて

秋の長雨のことを秋霖(しゅうりん)、すすき梅雨とも言うのだそうです。雨ばかりで気が滅入っていた私ですが、この美しい言葉を知った途端に少し心が晴れた気がしました。来週も寒い日が続くようです。皆様、呉々も体調を崩されませんように。

学生時代は友人の多い私でした。私の周りはいつも賑やかでした。早くに家庭に入り専業主婦になってからも幼馴染がよく遊びに来てくれました。夜のお仕事を始めてからも時々電話をくれました。でも彼女の昔と変わらない明るい声や話題に私はもうついていけませんでした。

夜のお仕事に慣れた頃、一緒に帰ろうと誘ってくれる友人が2人出来ました。

私達は1度もどうしてホステスをしているのか聞きませんでした。折角親しくなったのに直ぐに1人は向いていないとお店を辞めました。もう1人も間もなくお店を変わり会う事はなくなりました。それでもその後も私は2人にメールを送り続けました。

ところが久し振りに2人にラインしてみようかとスマホを開いたら、片方にメンバーがいませんと表示されました。電話帳を見たらそこからも消えていました。驚いて携帯のアドレスにメールをしたら『送信エラー 』

私は何か聞いているかもと残っている方に、

『メグちゃん、お久し振りです。お元気ですか?メグちゃん、実は先週ミリちゃんが電話帳から消えていました、もしかしたらメグちゃんにミリちゃんから何か連絡が入っていないかと思い連絡させてもらいました。何かご存知でしたら教えて下さい。もあ 」

『もあさん、ご無沙汰しています。私は何とか元気でやっています。結婚して年末に出産予定でお腹がパンパンです。もあさんはお元気ですか?店は順調ですか?ミリちゃんという方のことですが私はミリちゃんって方を知りません。お店にいた人ですか?あれから夜のお仕事は全くしていないんですよ〜。お店で知り合った人で登録しているのはもあさんだけです。因みにメグはお店での名前です。笑。お役に立てず申し訳ありません。』

じゃ、YOUは誰?

改名したいわ、秋霖に。