銀座のトリル 03-3572-8228

12月 2023

強羅にて

年の瀬を迎え寒さ身に染みる季節になりました。

今日のお天気で富良野がマイナス22度になっていて、マイナス22度の想像が全く出来ずただ驚いてしまいました。

5月に立ち寄った富良野チーズ工房や白樺の木立、大丈夫かな。

皆様、お元気ですか。

12月1日に5回目の抗がん剤治療を受けました。投与3日目頃から出る副作用は前回までの後遺症に今回の分が蓄積され、涙が出るくらいキツいものでした。

私はかなり忍耐力があり余程の事でもない限り弱音を吐かない我慢強い人間だと思っていましたが、今回ばかりは超、超、ちょう弱虫でした。笑

横になっていると耳の近くで、「1番痛い時を10とすると今は?」と看護師さんに聞かれる錯覚を起こしてムカついたり、毛布を被って愚痴りまくりのキレまくりでした。

それでも、「10とすると?」9はいつの間にか6に6は4になっていき、ベッドよりソファーの上にいる時間が日に日に増えていきました。

青色吐息でやっとの思いでここまで回復しました。

それなのに明日は6回目の治療です。

ガァ〜ッ!!😭

でも残り1回です。

後1回〜♫です。

今回を耐えれば、予定の6回の抗がん剤投与からは解放されます。

長く生きてきて、今まで色んな経験をしてきました。

物心ついてからの私の経験の殆どは私に選択の主導権がありました。沢山の失敗を経験しましたがそれは納得の自己責任で、済んでみれば良い経験だったと言えるものばかりでした。

ところが今年の私の経験は・・・

ある日目覚めたら突然目の前にドッカ〜ンと巨大な岩が落ちてきて、アタフタしながら何処かに楽な抜け道はないかと探していたら、「じたばたしてもだめですよ。ピッケルをあげるから頑張って登るか、何もしないか、どちらかしかないですよ。でも早く登らないとヤバいですよ。」と誘導する天の声?がしてビビって慌てて登り始めた感じです。

初めは断崖絶壁に見えた大岩は意外と緩やかで、「脅かさないでよね〜。」なんて言っていたら段々とんでもない急斜面になってきて、急いでポケットからピッケルを取り出したら、“なんじゃこりゃぁ、ちっちゃ。”みたいな。

下りはどうなってるの?とか登らなければヤバくて登ると楽勝なの?とか、色々聞いてみたいのにあれきり天の声?はピタッと聞こえません。

今年の私の経験は成功なのか失敗なのか、いつか良かったと思える日が来るのか、それは私にはわかりません。

求めた意味や結果は登り始めて直ぐにもしかしたらないのかもしれないと思えて、答えを探すのはやめました。

私は小さなピッケルを片手に握り締めて、仕方なく。

周りを見渡す余裕もなく無様に打ちのめされて、それでもまた立ち上がる私をただ誰かに見ていて欲しくて。

これが年内最後のブログになると思います。

アップ後に、「ママ、ごめん。ちょっと笑ってしまったわ。」とお返事を下さる方が数名いらっしゃるのですが、そう言って頂けると何だかとても嬉しいです。

今年も大変お世話になりました。

いつもブログを読んで下さる方に、

メッセージを送って下さる方に、

静かに見守って下さる方に、

お店を訪ねて下さる方に、

留守を守ってくれるマスターとアコちゃんに、

家族と親族に、

私に関わって下さる全ての方に心から感謝を。

ありがとうございました。

皆様、どうぞ良い年をお迎え下さい。

伊豆高原にて

明後日には年の瀬を迎え、今年も余日少なくなって参りました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

「12月中に残りの2回の抗がん剤治療を終えその後の検査で再発が認められなければ、当初予定の6回の投与が終了して以降は経過観察となります。」と女先生がにっこり笑って話してくれました。

軽くてラッキーと思っていた副作用だったのに3回目から段々重くなり、辛くなってきた4回目投与前の診察室での事です。

4、5日すれば楽になるのですがピーク時には、“やっぱり私も普通の人間だった。”と残念に思いながら痛みでいつの間にか眠っている事が多くなってきました。

残り2回だから、残り2回なんだからと最近は自分に言い聞かせて生きています。いつもは新年なんて来なければいいと思うのに、こんなに今年が早く終わって欲しいのは初めてです。

4回目の副作用クリアのご褒美旅行は伊豆半島でした。少し遠回りして修善寺のもみじ林に立ち寄り、私がお店で塗る口紅の様な葉っぱを見てきました。

修善寺は母がまだ元気な頃に来て以来、4年ぶりでした。母と私と娘で大きなお風呂に入りお揃いの浴衣を着て豪華な和食を堪能し、早朝の鳥の鳴き声に目覚め、庭園を散策。

真っ赤な葉っぱを見上げながら、“あの時はまだお母さんは自分でお箸を持って食べてたなぁ。”とか、“あの浴衣は3人ともちっとも似合わなかったなぁ”とかそんなことをふと思い出して、心からあの日に戻りたいと思いました。

戻って、母にありがとうをもっともっと言えば良かったと。

去年、自宅を出て他県で暮らす娘が、抗がん剤治療後に毎回お仕事を休んで看病に帰ってくれる様になりました。どんなに地震で揺れていたって1度寝たら絶対に起きなかった娘が、私が少し動く度にサッと目を覚まし、「大丈夫?どこが痛い?」と聞いてくれます。自分本位で自己中代表の様だった娘の変わり様に、娘の為には病気も悪くないものかもしれないとも思います。

親孝行したい時には親はなし

石に布団は着せられず!笑

どんなに願っても過去は変えられないから、ありがとうを皆さんに。

私を思って下さる皆さんに。

声に出してちゃんと伝えていこう。。

鴨川にて

秋も深まりすっかり日足が短くなりました。

皆様、お元気でお過ごしでしょうか。

10日程前からブログを書きかけては途中でやめて、下書き保存を繰り返していました。

明日の化学療法からいよいよ後半戦に突入なのでやっぱりその前にアップしておこうと管理画面を開いたら5個も保存してあり、然も読み返すとどれも3回目の抗がん剤の副作用がどうとかいうメチャクチャつまらない内容で・・・

うざっ!笑

誰がそんな事を知りたいでしょうか?

少なくとも私の周りにはそんな方は1人もいないし、私自身も1日も早く癌を忘れたいと思っています。

それなのにどうして書きたくもない癌話を私は書いてしまうのか、自分が不思議で仕方ありません。

で、少し前にニュースで癌になったと公表した芸能人のブログを読みに行ってみました。

すると・・・

毎日、癌日記。笑

これって癌患者あるあるなんですね。

さて熱海、箱根に続き、今回は鴨川に2泊3日のご褒美旅行に行ってきました。

6回の抗がん剤治療が決まった時、「副作用が楽になったら毎回2人旅する事にしない?それを励みに頑張るってどうかな?」と提案してくれた身内がいて、ふたつ返事で参加させてもらう事にしたのですが・・・

①車での移動は3時間以内

②お部屋に温泉or貸切露天風呂

③広くて手入れが行き届いている

④窓からの眺めが良い

⑤豪華な食事&朝食は絶対に洋食

⑥ベッドはセミダブルのツイン

を強く要望!😆

誘ってくれて本当にありがとう。

お陰様で後半戦もしっかり乗り越える事が出来そうです。

そしていつか必ず、“あれ?今日は1度も癌の事を考えていなかったわ。”と思える日が来る様に頑張り続けます。

それから・・・

元気になっても時々2人で旅をしない?

普通の日の何でもない旅を強く要望。。

箱根にて

街路樹の葉の彩りや日の短さに秋の深まりを感じる季節になりました。

今夜お天気なら北東の空にアンドロメダ流星群が見られるそうです。北東がどっちなのか早く調べておかないと。。

皆様、お元気ですか。

昨日、無事に3回目の化学療法を終える事が出来ました。

私が罹患して初めて知ったのは、癌は癌でも色んな癌があるという事です。私が無知なだけで以前からあるみたいですがコロナ禍で研究が進み更に細分化されたそうで、ずっと癌の種類は1つだと思っていた私はビックリしました。そんな数ある癌の中から私の症状に合う、今ある医療の中で最善のものを主治医は最初に提案されたと思います。化学治療を受ける前に血液検査をして、先生の判断で当日の投与の有無が決まります。今回の様に先生からスムーズにOKを頂き何の問題もなく5時間程の治療を終えると、最善コースをまた一歩進めたとホッとすると言うわけなのです。

そんな化学療法も半分が終わりました。

信じるものは救われる事もあり、病は気からは本当です。血液検査の数値が感動的に良くなってきました。この調子で残り3回がとんとんとんとスムーズに進む様に、今日からまた明るく過ごしていこうと気持ちを新たにしています。

ところで皆さんはとなりのトトロをご覧になった事がありますか。私は娘が幼い頃に何十回も観ました。もしかしたらもっとかもしれません。トトロの中にさつきちゃんとメイちゃんという姉妹が登場するのですが、小さい頃の娘はとても妹のメイちゃんに似ていました。そのせいもあって何度も何度も繰り返し観たのだと思います。作中で病名には触れていませんが、さつきちゃんとメイちゃんのお母さんは結核で長期療養中です。昔は結核は不治の病で沢山の方が亡くなったという先入観があり、私はずっとお母さんは病院で亡くなったのだと思っていました。

ある方がお見舞いにトトロのぬいぐるみを持ってきて下さるまでは。

亡くなったと思い込んでいた私は内心、え?!と驚いて、「どうしてトトロなの?」

するとその方が、「お母さんは元気になって長い闘病生活を終えて退院して、さつきとメイの所に帰るから。」と教えてくれました。

「え?そなの?死なないの?」

その夜から私の枕元にはトトロがいます。

辛い時も不安な時も嬉しい夜もトトロが私を見ています。初めての2泊3日の入院での化学療法の時は、準備した荷物の1番上に娘がトトロを入れました。「え?これ病院にも持ってく?」すると娘が、「守ってくれるよ。」と一言。

たちまちトトロは若い看護師さん達の人気者になりました。そして今も私をじっと見てくれています。

私が癌を公表してから、効くと言われるところに出かけては癌封じの御守りを送り続けて下さる方がいます。沢山の方からお店にお花が届きました。本を送って下さった方や温かいメッセージを下さる方。不在と知りつつお店に通って下さる方。毎回ブログを読んで感想や励ましのメールを下さる方。

・・・黙って回復を待って下さっている方。いつも皆さんが側にいて下さっていると感じます。

一緒に頑張ろうと言ってくれる主治医のゆうな先生と大斗先生や医療チームの皆さん。

優しい親族とスタッフ達。

私を支えて下さる皆様に心から、

ありがとう。

必ず元気になります。

⚠️恩返ししますとか良い人間になるとは言ってません。😂

熱海にて

秋も深まり夜寒を覚える季節になりました。5月に登ったまだ積雪の旭岳が紅葉狩りで賑わっている様子をニュースが伝えていて、日本らしい美しい景色と懐かしさに思わず見入ってしまいました。皆様いかがお過ごしですか。

今週の金曜日は3回目の化学療法です。2回目が終わりホッとしたのも束の間で、3週間はあっという間に過ぎていきます。聞くところによると副作用は人それぞれで、重くて寝込んでしまう人や殆ど症状が出ない人もいるようです。私は辛い時期もこれ位なら軽い方だと思い込んで過ごす事にしていて、単細胞にはこの勝手な思い込みがとても効果的だと感じています。癌に罹患してから私はネット上の癌関連を一切シャットアウト、どうしても知りたい情報だけ、主治医と身内のネットのプロを頼ることにしています。人は人、私は私。

知らぬが仏です。😽

昨夜、マスターが自宅まで来てくれました。書類を持って何度も来てくれているのに都合が合わず家族任せで、私がマスターに会うのは開腹手術以来3か月ぶりでした。マスターから店舗に関する報告を一通り受けた後、話題は私の病状へと移りました。マスターは癌は、というか抗がん剤治療は昔テレビドラマで見た様な洗面器を抱えて嘔吐したり、鏡の前で髪に触るとバサっと脱けたり、痩せ細って青白い顔といったイメージをしていたのだそうです。私も抗がん剤って皆んなそうなるんだと思っていました。ところが目の前の私はスタスタ歩きケラケラ笑い、「優秀なのよ、最近の吐き気止めって。全然吐き気しないの。それどころか浮腫もあるし、何とかって点滴の成分で食欲が半端なくて太ったわ。今のところ、眉毛もまつ毛も抜けていないしね。」なんて言う。癌患者らしくない癌患者で拍子抜けしたのか、それとも心配を掛けまいと頑張っている風に思ったのか、何故かマスターは私が何か喋る度に段々深く俯向き目を合わせなくなりました。

「あのね、癌になってから1度だけ落ち込んだんだけどね。あれ以来は1度も落ち込んでないのよ。強がりで言ってるんじゃなくて。」

「そうなんですか。自分だったら鬱になってます。」

「癌の事は考えない事にしてるのよ。治療はプロに頑張ってもらって私は体調管理だけ。毎日面白いことを探して笑う様にしてる。」

「そうですか。自分だったら・・・。」

「副作用が楽になったら2泊でプチ旅行してるのよ。頑張ったご褒美っていうか、励みにね。」

ほんと久し振りに色々話して、「じゃもうそろそろ。」って言って立ち上がったら、マスターが、「寂しいです。」ってポツリ。

「は?」

「お店で1人、誰か来てくれないかなぁ〜って待って・・・」

「チャンスよ、マスター。新曲作りなさい!」

くらくらくらくら、暗っ!!😆