銀座のトリル 03-3572-8228

2月 2023

ヒルトンにて

名古屋のお客様が、マイペースで頑張れと励ましのメッセージと山桜のお写真を送って下さいました。エールを送らなければいけないのは私の方なのにと反省しかけて、「あ!でも私っていつも皆さんに励まされる方だった。いつも通りだわ。」と笑えてきて、少しずつ私は私を取り戻し心が柔らかくなっていると胸を撫で下ろしました。時は残酷で優しいものですね。

残酷といえば、昨日は私の誕生日でした。笑

沢山の方からお祝いのメッセージを頂き、覚えていて下さった事に感激致しました。ありがとうございました。昨年、深く傷つく出来事が私に降りかかった事を知り、ご心配のお電話やメールも沢山頂きました。未だ完全には問題解決に至っておらず今は母の事としかお話出来ません。ご心配を下さり重ねて感謝申し上げます。ありがとうございます、そして何も話せずごめんなさい。

自分ではそれを頑張って心の奥深く閉じ込めていたつもりでしたが、家族には見破られていたのか・・・気分転換に行こうとこの連休は軽井沢ヒルトンに誘ってもらい連泊していたのですが、食事とお風呂以外は座ると睡魔が襲ってきて寝てばかりでした。起きている時も暑いだの寒いだの、美味しいだの不味いだのと意識朦朧で文句ばっかり言ってたような・・・

「ドライブに行かない?」

「行かな〜い。寒いもん。何でここはこんなに寒いの?」

「軽井沢だからね。雪降ってるし。」

「暑くない?このお部屋、暑すぎない?」

「そう?暖房つけてるからね。切ってみる?」

「う〜ん・・」

「切る?切ると凄く寒いと思うよ。」

「そなの?じゃ、いいわ。暑いけど。」

ごめ〜ん、ごめんごめんごめ〜ん。笑

受付ロビー前で寝ようとする私
自宅にて

窓越しに差し込む日差しの下に立ち風景を眺めていたらふと、これからはもう自分中心で自由気ままにやって行きたいと思いました。

10日程前の事です。

銀座のクラブに勤め始める前にもそう思ったはずでした。それなのにやっぱり私は強さも知恵もないのに人の心配ばかり、そう感謝もされず挙げ句の果てに疲れ果ててガックリが定番でした。

今度こそは絶対に!暖かい陽だまりの中でそう強く心に決めました。

昔は黒いドレスは縁起が悪いからダメ!と大ママに注意されましたが、今となっては誰からも何も言われず最近の私は私服もドレスも黒ばかりでした。

でもどれを着てもお客様には1枚しか持っていない様に見えるらしくて。笑

見た目から変えてみよう、せめてドレスだけでも変えてみようと先週末にカラードレスを数点購入。

髪色も少し派手にしてみました。

帰宅して直ぐにお店に行き深夜2時まで厨房周りを使い易く変えました。

翌日はPCでボトルのメニュー表を作成。その後、朝までかかって決算の書類を整理して提出。

動いて変えて変えて動いて、あっという間に週末が終わってしまいました。

派手なドレスと髪色で落ち着かない平日を過ごし、やっと迎えた今週末。

待ちに待った自由気ままな私の休日がやって来ました。

ネイルサロンで数年振りに爪の形を変え、サロン帰りに大量のチョコレート材料を購入。

帰宅直後からチョコ作りに取り掛かりました。

お客様にお出しするチョコレート作りは3年振りでした。

あの方はお抹茶チョコを喜んでくださったとか、次はアーモンドチョコを作ってと言ってくださったとか、色々思い出して懐かしさで胸が一杯になりました。

溶かして冷やすを何度も繰り返し包装してケースに並べ乍ら数えたら、なんと5種類400個。

誰が食べるのかな?笑

時計を見たら朝の8時でした。

指も腕も腰もどこにも力が入りませんでしたが、最後の力を振り絞りあれこれ洗ってあれこれ拭いて元に戻し、シャワーを浴びてベッドに倒れ込みました。

明日は母に購入した衣類に名前を縫い付けなければ、何時間かかるかなと思いながら。

そして見た夢は・・・

マスターが、「ママ、チョコレートがありません!」

「え?!昨日作って持って来たでしょ。」

「それがないんです、どこにも!」

「は?どうして?誰かに盗られた?!」

「それしか考えられません。」

「はぁ〜?」

びっくりして飛び起きてキッチンまで来たら、冷蔵庫に抹茶色の指紋がペタペタ。

こいつだな,犯人は。爆

湯河原にて

梅香る季節となりました。昨夜は帰宅時の寒さを予想して厚めのロングコートと長いショールで出勤したのに、それでもタクシー乗り場に着く頃には背中が冷え切っていました。寒暖差の激しい時期です。皆様、風邪などお召しになりません様、お気をつけてお過ごし下さいませ。

日記を読み返してみたら昨年の私は、もう少ししたら湯河原の梅林を見に出掛けていました。4000本の満開の梅はそれはそれは見事でしたが、途中から私ってそこまでお花が好きじゃない事を思い出したり、もう直ぐ見向きもされなくなる梅の木に自分を重ね合わせて寂しくなりました。

あれから早1年、時って本当に残酷です。笑

昨年末から私を取り巻く環境で色々と変化がありました。それは私にとって余りにも辛い出来事で、一時は笑えなくなり誰に対しても不信感を抱くようになりました。本態性振戦はますます酷くなり全身がガタガタと震え続けました。私が今までしてきた全ては無意味だった、私はこんなに傷ついたのに相手は何事もなかった様に楽しそうに笑ってる、そう思うと悔しくて自室に駆け込み隠れて泣きました。

その間、家族の励ましに支えられながら、やっと最近元の位置に戻りたいとそう思える様になりました。私は無意味とわかっていてもそうしてしまう人間で変われない、それが私、私は私。相手だって変わらない、そういう人達。私に許す器はこの先も出来ないけれど諦める事は出来る。これは良い経験だったんだって、そう思いたい。

春が可愛いキャストを連れてきてくれました。桜の頃までにもう2人ほど出会いたい。お店にお花が咲いたみたい、少しホッとしてクスッと笑えた自分がいました。

これをバネにもう一度頑張ってみよう。