父が入院をしてから1人暮らしになった母が毎週末やって来るようになりました。
母はすっかり物忘れがひどくなり、数時間に同じ質問を何度も繰り返します。
しっかり者の母だっただけに私のショックは大きく、何とか少しでも元の母に戻って欲しいと願っていました。だけど今はもう諦めました。
平日は出来る限りの支援をお願いして週末は我が家、それが習慣になりました。
母は娘にネイルとエステをしてもらいながら、「お父さんを見送るまでは死ねないと思うのよ。」
「じゃ頑張らないとね。お父さんは病院にいてとっても落ち着いてるもの。」
「えっ、元気なの?」
「元気じゃないけど良い病院にいて見守られてるもの。」
「あらら〜。」笑
夜はすき焼きをして食べさせました。
母は、「あぁ〜美味しい。皆んなで食べると美味しいわ。」って喜んで、
「お父さん、元気なの?」
「お父さんさえ見送ったら私はいつでもいいんだけどね。私は幸せな人生だった。良い人生でした。」
「だったって、まだ生きてるけどね。」
「 それはそうとお父さん、元気なの?」
頑張れ〜、私。