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銀トリ日記

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春色が日増しに濃く感じられるようになりました。

皆様お変わりございませんか。

と言いながら私は不覚にもまた3月13日から病院に逆戻りしてしまい今回で4回目の入院で、

日増しに濃くなる春どころか花冷えの春と言ったところです。

今回も抗がん剤の副作用でダウンです。

罹患して闘病生活に入ったのはもう3年前になります。

“これではダメだ、病気のことばかり考えていては。何か楽しい事を見つけよう。”と頭を切り替えようとするのですが、残念ながら毎日どこか具合が悪くジワリジワリと脳が病脳に侵食されていきます。

毎日が自分との闘いです。

病気の話ばかり書きたくなくて楽しいことが見つかるまでここから離れていようとしていると、「ママ、またブログが止まってるよ。何か起きてるな?」

げ!🤪

具合が悪そうだと様子を見に来てくれた娘が一瞬で、“あっかぁ〜ん”と思ったよと話していました。

私は顔も身体も真っ茶色になっていて、病院に行くから着替える様にと何度座らせてもベッドにくらんと倒れ込んでしまうのだそうです。

娘はどうやって病院まで私を連れて来たのか。

マンションのエントランスとかタクシー乗り場とか人がいる所だけはシャキッと歩いた記憶がありますが、他は殆ど何も覚えていない私です。

知ってる人に見られたら困るもの、偉いぞ私。

頑張った、娘。。

少しずつ体力が回復してくると、娘が小出しでその時の話を笑って話始めました。

私はこの世で1番見せてはいけない人間にいけない私を見せてしまった様です。

先日は茶色に変身した私の絵を描いて見せてきました。

今まで私が馬鹿だアホだと笑い物にしてきた娘に私は一生笑い物にされるのです。

ヒェ〜〜。

娘は話を盛るからなぁ。

ウケた話は何年も話続けるし、忘れた頃にまたもうひとつ盛って話すんだから。。

ま、いっか。

泣かれるよりはね。

私は少し歩ける様になって回復したのを良い事に、毎日面白いこと探しをして院内を歩き回っています。

白衣を着た賢くて真面目な人って面白いです。

いっぱい見つけて、またお店で話したいです。

頑張ります。

待っててね。。

節分を過ぎても厳しい寒さが続きますが、皆様、体調にはお変わりございませんか。

明日は日中の気温は3月並みだそうですが翌日には一転して冬本番の寒さに逆戻りするのだそうです。

麗らかな春が待ち遠しい時期でございます。

夕方タクシーが歌舞伎座から銀座通りに差し掛かると沢山の海外の観光客がスマホを手に記念撮影をしています。

トリルのある数奇屋通りも人気の飲食店が多い様で、連日沢山の方が列を作り辛抱強く順番を待っています。

日本はとても美しく良い国だったと言ってもらえるといいなぁと思いながら、皆さんの前でタクシーを下車。

夜のお化粧とピンヒールとロングドレスの上にコートという出立ちでスタスタと地下に降りていくのですが、時々、「この海外の方達は私を見て何をする人だと思っているのかな?」と聞いてみたくなります。

何となく一斉に冷たい視線を背中に感じるのですが、気のせいかな??

気になるぅ〜。🤣

1月27日の夜に銀座のトリルは開店以来16年目にして初めての女子会を行いました。

私は自分のお誕生日会とか周年とか大勢に集まってもらうのがどうも苦手で、出来れば、「あら?ママお誕生日いつでした?今月よね?」「あ〜、あれはもうとっくに過ぎちゃったわ。」なんてね。

でも今年はキャストは勿論、友人達にも声を掛けて兎に角大勢で賑やかにやってほしくて。

女心となんちゃらでしょうか。笑

急な連絡にも関わらず、皆んな2つ返事で飛んできてくれてお店が満席になり、深夜まで盛り上げてくれ楽しい会になりました。

「私を元気づける為に皆んな集まってくれたのかも」と途中で気づいて、その優しさが有り難くて何度も泣きそうになりました。

本当に本当にありがとうございました。

今年もまた1からスタート出来ました。

開始の乾杯から娘が動画を撮っていて、翌日鑑賞したのですが・・・

まぁ〜、なんというか・・・

飲む食べる喋る歌う笑うダンスダンスで大爆笑。

完食です。

私を含め全員がお嫁入り前なので動画のアップが出来ず、皆様にお見せ出来ないのが残念です。

だけど締めのアイスクリームを食べている時は静かだったなぁ。。

🤣🤪🤭😛😀☺️😆😊🙃😋😉😍😘😆

皆んなは楽しかったかな。

私はとても楽しく過ごせました。

ありがとう。

来てくれてほんと嬉しかった。

ありがとう。

色々あるけど一緒に頑張ろう。

また会いに来てほしい。

何かあったらいつでもここに来て。

本当に本当にありがとう。✨

娘と店内にて。

お正月気分がようやく薄れ、またいつもの毎日が戻ってまいりました。

お天気の専門家によると・・・

『日本の平均気温は2年連続でこれまでにない高温記録になっています。

年末から寒さが続き非常に寒く感じますが、これで平年並みです。

地球温暖化が進むと夏は始まりが早くなって終わりが遅くなって夏が一番長くなります。

春は終わりが早まりますが始まりが終わり以上に早まりますので、夏に次いで長くなります。 』

って何のこと?笑

皆様、お変わりございませんか。

昨年の12月に銀座のトリルは創業16年目を迎えました。

これもひとえにご来店いただきました皆様の支えがあったからこそと深く感謝しております。

ありがとうございます。

今後もスタッフ一同、心をこめておもてなしをさせて頂きますので変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

先日マスターに、「マスターに初めて会ってからもう15年になるのね。」と話しかけました。

15年も毎日の様に顔を合わせているのに相変わらずマスターは無口で、「そうですね。」と一言。

「あの頃生まれた子供が中学生よ。」

「そうですね。」 

「初めて会ったのは駅前のカフェだったよね。覚えてる?」

「そうですね。」  

「マスター、チェックのシャツを着てたよね。よく覚えてるわぁ。」

「そうですね。」

「長くなったね。」

人様にご迷惑をお掛けする様な事になったらその時は綺麗さっぱり辞めれば良いと腹を括り、看板を背負ったあの日から15年が経ちました。

オープンの数日前にお隣のクラブに菓子箱を持って開店のご挨拶に伺うと、何処の馬の骨だと軽くあしらわれました。笑

開店して2年後に初めてお隣のマスターに背中越しに、「おはようございます。」と声を掛けてもらった日の感激は忘れられません。

どれ程、「銀座はあなたと同じくらい長いかもしれないです!」と言いたかった事か。

オープンしてはあっという間に閉店するお店を明日は我が身と見続けてきました。

背中越しに挨拶をして下さったマスターのお店も今はもうありません。

生き馬の目を抜く銀座で私に出来ることは、

誰とも競わず自分を誤魔化さず、お客様と誠実に向き合う事だけでした。

お客様が笑顔で過ごして下さり笑ってお帰りになったかどうか、それだけが私の行いの答えだと思ってきました。

それでも毎日狭い世界の中にいて不規則に生きていると、時々、自分自身がわからなくなります。

もしかしたら私は自分本位で私が1番なりたくない人間になり下がっているのではと不安になるのです。

そんな時、私は私の親族や友人やスタッフやお客様を思い出します。

私の周りの人はどんな人達だろうかと・・・。

そして私はホッと胸を撫で下ろすのです。

今後も皆様に、「どうしているだろう。ちょっと顔でも見に寄ってみようか。」と心配していただける様にコツコツと精進して参ります。

お会い出来なくても、いつもそばにいて下さっていると感じています。

寒い日が続きます。

どうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。

軽井沢のホテルにて

冬の寒風が身に染みる時季となりました。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は6日までの楽しい山籠りの後、昨日は新年第1回目の化学治療でした。

もう何十回と通ったいつもの病院なのに気持ちの持ち様なのか、お休みの間にどこかが本当に新しくなったのか、玄関や床やエスカレーターまでもがピリッと襟を正した様に見えました。

大きな正面玄関を入って右に曲がり機械式受付で再診表を取り出し、備え付けのファイルを取ろうとしたら、

あ、新品になってる。。笑

病院ってどうしてなのかな。

皆さん同じかな。

何故か緊張する。

血圧も高くなる。

主治医の野口先生に3週間ぶりにお会いしました。

先生はいつもと変わらず優しく私の顔を診て詳しく体調を聞き、採血の結果を見て、「大丈夫だね。今日は抗がん剤治療が出来るからね。」と仰った。

それから先生は先日受けた遺伝子検査の結果発表を始めたのだけれど、これがサッパリ私には理解出来ない。

ペーとかハーとか、なんじゃそれ?って感じ。

遺伝子検査をすると私に適した治療法が見つかるらしい。

遺伝子検査をすると治験に参加出来る事もあるらしい。

それが効くかどうかは別としてという様な事を言ってるんじゃないかなぁ〜先生は、と思う。

先生はいつも直ぐに私が、「あ、今理解出来なくなったな。」って察知する。

それからは付き添いの家族の方を向いて説明を始める。

私が理解出来るまで説明してたら先生はお爺ちゃんになり、私はもうこの世にいない。

先生はわかってる。

私もわかってる。

だから、

それでいいのだぁ〜。

難しい事はわかる人達に丸投げが1番。

選択は私を大切に思ってくれる人達に任せるのが1番。

特に弱っている時は。

今年も野口先生にお願いしてきました。

「先生、よく診て考えて1番良いと思う事を私に教えてね。先生が言ってくれた事を私は頑張るから。」

先生は、「そっか、じゃこれ飲んで。」と言って笑って私にぎっしり2枚の処方箋を手渡した。

了解!

先生で良かった、本当に。

今年も直向きに頑張ります。

2025元旦

明けましておめでとうございます。

うららかな新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。

今年も私の年越しは普段は出番のない大きな鍋で出汁を取りながら、紅白歌合戦からのゆく年くる年でした。

紅白は色々厳しい意見もあるみたいですが、皆さんの一生懸命さが伝わってきて感動して涙が出そうになります。

賑やかなホールから画面がガラッと変わって除夜の鐘や列を作る参拝者が映し出されるのも、いよいよ新しい年が来るんだなぁと思えて私は好きです。

新年は普段は中々出来ない手料理を振る舞って4日目辺りから都内脱出が我が家の定例なのですが、今年は抗がん剤治療が早々に予定されているので2日の朝には出発しました。

ここ数年は雪深い山の中です。

何度もゆっくり大きなお湯に浸かり、美味しいものを沢山頂いて癒されています。

家族の顔をじっくり見て安心して過ごしています。🤭

元旦には沢山の方からおめでとうや、「ママに励まされています。よく頑張っているね。」のお褒めのメールを頂きました。

闘病生活でお店に立てなかった時も私の不在を承知でたくさんの方がご来店下さったと、マスターから報せを受けています。

いつもありがとうございます。

本当にありがとうございます。

私は幸せ者です。

罹患して1年半が経ちました。

私には、「つらい時はつらいと言って甘えて良いんだよ。」と言ってくれる家族がいます。

何も言わなくても黙って毎晩お店に立ってくれるマスターがいます。

「ママ、大丈夫ですか?私がお店に行くので無理せずゆっくり休んで下さい。」と言ってくれるキャストがいます。

私は皆さんに守られ支えられ、生かされているんだと感じています。

だから私は何としても元気にならなければと思っています。

少しでも皆さんにご恩返しがしたいです。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

私の大切な人達に幸あれ。