銀座のトリル 03-3572-8228

銀トリ日記

銀座のトリル > 銀トリ日記 (Page 13)
私・娘・店内にて

今年も残り僅かになりました。毎年この季節は必ず来るのに、何年繰り返しても慣れることはなくせかせかと慌てている私がいます。皆様はいかがお過ごしでしょうか。私のような余裕のない人間が増える時期です、どうぞお気をつけてお過ごし下さいませ。

金曜日の夕方、お客様にお渡しするお年始のお菓子が足りなくなった為、三越に立ち寄りました。あんなに何度も数えて間違いなく買ったはずなのに足りないって、一体これはどうした事でしょう。笑

食料品売り場は真っ直ぐ歩けないほど混雑していました。私はお目当ての売り場に行き不足分をさっと注文、年配の店員さんもささっと包装。流石ベテランさんは手際が違うとさささっと売り場を後にしました。

いつもは年末ギリギリに買うお正月の母の生菓子も今年はついでに買ってきました。店員さんが、「お荷物1つにおまとめ致しましょうか?」「ありがとうございます。でも大丈夫です。どれがどれかわからなくなりそうだし。」「そうですか。生菓子が日持ちすれば良いのですけど。」「 そうですよね。いつもは30日とかに来るのだけど、でも今年はこれでもう来なくて済むわ。良かった。」

その後、クリスマスプレゼントを買う為、自分のバックとお菓子の紙袋を6つ下げて紳士服売り場に移動。売り場はガラ〜ンとしていて、「流石にクリスマス直前になってプレゼント選びもないかぁ。」って呟きながらショップの外から品物をチラ見。

2周歩きあるショップで足を止めたら、奥でクルクル周る私をジィーっと見ていた白髪のおじさんが嬉しそうに寄ってきた。

「どういった物をお探しですか?良かったらお荷物をこちらにどうぞ。」

おじさんもベテランみたい。

商品にとても詳しくハキハキしていて、付けてる香水も私好みの渋い香り。

大変よろしい。笑

時間をかけてやっと決まると、「お箱に入れてラッピングになりますが、包装紙とリボンは何色になさいますか?」「どちらもブルーでお願いします。」「ではそのように致しますね。少しお包みにお時間を頂戴致しますので、こちらにお掛けになってお待ち下さいませ。」

とっても良く出来ました。

暫くしておじさんはラッピングした物とショップバッグを多めに持って戻って来て、「お待たせ致しました。お客様、小さなお荷物だけでも1つにおまとめ致しましょうか?」「あ、そうね。じゃ、これとこれはこっちに入れて頂いて。これとこれと、これとこれはこっちに。これとこれはこっちにまとめてもらって。これとこれとこれはこっちでお願いします。」「わかりました。」

売り場には色んな店員さんがいて中には要領悪くてイラッとする人もいるのに、今日はなんて良い日かしらと上機嫌で三越を出た。

重くて何度も持ち直しながらもう直ぐお店って所まで歩いてきたら、時々お客様とお食事に行くお店の店長が手持ちの看板持って暗い顔して立ってた。

店長は私に気づくと、「もあさぁ〜ん。どうしたんですか、凄い荷物ですね。」と声を掛けてきた。重くて早くお店に行きたいけれど話しかけられたら仕方ない。「そうなのよ〜、色々ね。だけどどうしたの?店長自ら外に立つなんて立派だわぁ。」

店長は今夜ご予約の団体様が急にキャンセルになってしまったこと、仕入れたお刺身が台無しになってしまうこと、だからこうやって看板持って声を掛けてくれる人を待っていることを説明した。

いつも明るい店長がうちのマスターより暗かった。

私は気の毒になって、今買ってきたばかりのお客様に差し上げる予定の菓子箱を紙袋から1つ取り出して・・・

足りなくなった。笑

しとしと冷たい雨が降り始め寒い週末になりました。皆様、お変わりございませんか。

昨日、娘がペットショップのわんちゃん貸出しサービスを利用して、我が家に小さなフレンチブルドッグを連れ帰ってきました。購入する前のお試しのサービスだそうで少し心は複雑ですが、先住犬との相性を見たい人にとっては良いサービスなのかもしれません。

我が家の愛犬ちぇるは10歳、人間でいうともうすっかりお婆ちゃんなのだそうです。今まで大きな病気を1度もしたことがない健康体で、私達にとっては今でも赤ちゃんのまま。いつまでも元気でいて欲しいと願っています。私達は愛情たっぷりに接してきたつもりですがお留守番させる事も多く、もう1匹仲間がいればちぇるは寂しくないのではとずっと思ってきました。でもちぇるは他のわんちゃんには全く興味を示しません。苦手なタイプがとても多い、神経質で難しい性格みたいです。

誰かに似てる。笑

娘が連れ帰った小さなわんちゃんは真っ黒の女の子で、目ばかり大きくまるで宇宙人みたいでした。ショップでは何故かブーちゃんと呼ばれていたそうです。( ; ; )

ブーちゃんはとても人懐こく順応性があり好奇心旺盛でした。愛されたくて一生懸命、そんな風に見えました。

ブーちゃんがきた時、ちぇるはtrimmingに行っていて不在でした。暫くして帰って来たちぇるは想像通り、仲良くなりたいブーちゃんに追いかけられ逃げ回り、最後はソファーの隅に避難。喉が渇いてお水が飲みたそうなのにソファーから降りてきませんでした。そんなちぇるの気も知らずブーちゃんはガツガツ餌を食べグビグビ喉を鳴らしてお水を飲み、愛想を振りまきながら走り回って皆んなに自分を猛アピール。ちぇるはチラリと見ることもせず、とても寂しそうでした。

貸出し終了の時間がきてブーちゃんを箱に入れた時、それまで1度も鳴かなかったブーちゃんがクゥ〜ンと泣きました。娘が、「こんなに人懐こくて可愛い子だから直ぐ誰かに飼ってもらえるよ。人間でも中々合う人とは巡り会えないんだし。」って。それから長い沈黙・・・

このサービス、やっぱりダメだわ。

私・娘・店内にて

昨日はとても寒い日でしたね。特に夕方からは霙混じりの雨が降り指先が悴むほどでした。

霙混じりの雨が降り始めた時、私はタクシー乗り場に立っていました。いつもなら混み始める前にタクシー乗り場に行きさっさと出勤するのですが、昨日は準備に手間取り出遅れてしまいました。乗り場にたどり着いた時はもう長蛇の列でした。

私の前の団体さんの、「こんなに待った事ないよな。」という話し声が聞こえてきました。

タクシーは通るけれど既に人が乗っていて、列はいつまで経っても縮まりません。

目の前を都バスが通り、1番先頭の団体さんがバス停目掛けて走って行きました。それから暫くして次の団体さんも諦めてバス停に移動して行きました。今度はバス停が長蛇の列になりました。また1組抜け2組抜けて、私の前は1組だけになりました。

雨が益々激しく冷たくなってきました。

遂に残った1組もバス停に移動、タクシー乗り場は私だけになりました。

5分ほど過ぎたその時、反対車線に空車のタクシーが。

ダッシュ‼️

やった、乗ったぞ!逆向きだけど。

絶対に心変わりしないことに意味がある。

かな?笑

自宅にて

暑い時期はお休みしていたお店のおつまみの生チョコ作りを2週間前に再開しました。昨年あんなに何度も作ったのに1年経つとすっかり忘れてしまっていて、また1からです。スーパーに行き大量のチョコと生クリーム、果実やお抹茶、ココアやシナモンをたっぷり買い込み、5種類合計100個の生チョコを作りました。そして昨日はその第2弾、またまたチョコを爆買いしてきて追加で70個作りました。

売ろうかしら。

そんな私の隣で娘がお客様方に持ち帰って頂くお菓子を作っています。今年は手作りクッキーを焼いて皆様にお配りするのだそうです。いつになく真剣な表情をして、生地を丸めたり伸ばしたり丸めたり伸ばしたりしています。笑

「ママの生チョコの味は最高なんだけど形が悪いからね。形が良ければ最高なんだけどね。もっと丸く出来たら良いのにね。そこを研究した方がいいと思うよぅ〜。」って娘は私に言います。そんな簡単じゃないと言いたいところを私はいつも我慢しています。今日は娘が手伝ってって頼んできても絶対に手伝いません。

娘は3種類のクッキーを作るそうで、そのうちの1つはポッキーだと言っていました。ポッキーの先にチョコをつけるそうです。お菓子作りの中で1番難しいのはチョコレートだと私は思うのですが大丈夫でしょうか。

娘は簡単なクッキーから作り始め、それは信じられないくらいあっという間に出来上がりました。試食しています。美味しいみたいです。

ポッキーに取り掛かったようです。「お料理は爆発だ!」と言いながら生地を薄く長く伸ばしています。私が知ってるポッキーは丸くて細長い棒状で少し硬めのクッキーにチョコレートがついていますが、娘はナイフで細く切って焼くようです。

四角いポッキー。笑

焼きあがったようです。

また試食しています。

チョコを溶かしています。

四角くて長いポッキーを何故か5センチ程にカットしてしまいました。

短いポッキーにチョコを塗り始めました。

「これ難しいな。」と呟きました。

乾かしています。

なかなか乾かないと言っています。

「ココアパウダーある?」「あるわよ。」ココアパウダーをもっとくれと言ってきました。

ポッキーにココアパウダーって何なんでしょ。

5センチのポッキーを1つ摘んで高く持ち上げ下から眺めて、それを口にポイ。試食しました。

・・・かりんとう?   

「 味は美味しいわ。」って言いました。

ママのチョコと同じじゃない。

ななちゃんクッキーのタイトルは、『 冬の口どけ 』だそうです。

頑張りました。

喜んでで頂けると良いわねぇ。

 


  

店内にて

ほんの2、3ヶ月前にクリスマスケーキを食べた気がするのですが、早いものでもう年の瀬ですね。日に日に寒さが厳しくなり冬らしくなって参りました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。風邪をおひきになりませんよう、どうぞ温かくしてお過ごし下さいませ。

12月1日、銀座のトリルは開店9年目を迎えました。8年もの間お店を維持出来たのは、偏にお客様のお陰と感謝しています。お忙しい中いつも足をお運び下さいましてありがとうございます。今後も皆様に来て良かったと喜んで頂けるよう、スタッフ一同尚一層努力して参りますので、どうぞ末永くお付き合い下さいますようよろしくお願い致します。

昔から私はお誕生日会や周年記念など大袈裟な行事が苦手で、今年の記念日も例年通りどなたにも話さずいつも通りの営業をと決めていました。周年の数が増える度に目に見えない重圧や責任といったものが肩に重くのし掛かってきます。開店当初もプレッシャーで押し潰されそうでしたが、今から思えばあの頃はまだまだ脳天気な私でした。開店して1年が経った夜、ホッとしてよく眠れたことを覚えています。

偶然ですが12月1日へと日付が変わる瞬間に、私はカウンターの裏にある時計を見にお客様のお席を一瞬離れました。9年目を迎えたことを確認して後ろを振り返ると、お客様のパフォーマンスに店内は爆笑の渦でした。娘も声を出して笑っていました。マスターもグラスを洗いながら笑っていました。もしこんな夜に1人でお店の隅に座っていたらどれ程辛かっただろうかと、皆様の笑い声が有り難くて涙が出そうになりました。

先日あるお客様が、「良く頑張ってきたねぇ。トリルが出来た時に生まれた子供は小学3年生なんだね〜。あと3年すれば中学生になるんだよ。ママ、頑張って。」と言って下さいました。その瞬間にお店を持つまでの苦労や開店してからの思い出が蘇り、身体が小刻みに震えてきました。長く厳しい銀座生活でした。

私もやっと小学3年生です。もう3年したら中学生になります。私は高校にも、出来れば大学にも行きたいです。私は成人し、色んな苦労を乗り越えて立派な大人になりたいです。いつも支えて下さる皆様への感謝の気持ちを忘れずに、心に少し危機感を持って一歩ずつ前へ前へと進みたいと願っています。

今までありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願い致します。