皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。激しい暑さの毎日です。どうぞご無理をなさいませんよう、ごゆっくりお過ごし下さいませ。
昨夜は東京湾の花火でした。このお仕事を始めてから私は花火には全く縁のない生活を送ってきました。ゆっくりと花火を楽しんだのは、娘が小学校低学年の頃だったような気がします。
昨年の夏、娘が「うちから8箇所の花火が見えたよ。」って嬉しそうに言うのを朦朧とした頭で、「ふぅ〜ん。」笑
でも今年はお店を休んででも絶対に花火を見ようと決めていました。姉が死んでから父は体調を崩すことが多くなり気になっていたところに、「お父さんがうちには娘が何人いた?と聞いてきた、様子がおかしい。」と母から連絡を受けていて、私は花火見物をしながら父を観察しようと考えていたのです。
昔、母が縫ってくれた揃いの浴衣を着て、父に連れられ姉と3人で行った花火大会。
夜空には大輪の花が咲いているというのに私は露店ばかり見ていて、父に、「今の見た?そっち見てないでちゃんと上を見なさい。」と何度注意されて綿飴やオモチャの指輪が気になって。
「もうすぐ終わっちゃうよ。花火、見たの?」
今夜は私の代わりに娘が浴衣を着てくれました。
父は、「菜々、綺麗だねぇ。よく似合うね。」と嬉しそうに目を細め、夜空の花を見上げて、「凄く綺麗だねぇ。」って喜んで。
「ここはどこかな?もう帰ろう。」って。
お父さん・・・
たった今、花火が始まったばかりよ。