台風13号は心配していた程の風も雨もなく大人しく東京を通り過ぎて行ってくれました。これからの東北地方でもどうか何事も起きません様にと願っています。
酷暑と猛暑がミックスした様な月曜日、お店に出勤して1番最初にエアコンのスイッチを入れたのに、いつまで経っても涼しくならない事に気付きました。
マスターが。笑
金曜の深夜までは確かにエアコンだったのに週末の間にただの扇風機になったのです。マスターが一向に涼しくならないと言うので、私は慌ててリモコンまで走って行きました。見るとエラーの赤いボタンがぴこぴこ点滅していて、他のボタンを強く押したり優しく押したりゆっくり押したり素早く押したり全部1度に押してみたりしてみましたが点滅は相変わらずぴこぴこ。
マスターはがっくり肩を落とした私の前に小型のサーキュレーターを置き、屋上の室外機を見に行ってくれました。私は生暖かいサーキュレーターの風の前でなるべく動かないようにじっとしていました。マスターは汗だくで戻ってきて、「室外機見てきたんですけど全くわかりません。」って。
マスターなのにぃ?笑
「少しこっちに座って風にあたって。」と声を掛けるとマスターは、テーブルを挟んで私の前に座りました。お店のサーキュレーターは上下するだけで左右に動いてはくれません。私がサーキュレーターをマスターに向けると、マスターは静かに私の方に向け直してくれました。
マスターは、「もう1度見てきます。」と言ってまた屋上に行きました。今度はなかなか帰ってきませんでした。戻ってきたマスターはさっきよりもっと汗だくになっていて、「暗くてサッパリわかりません。」
え〜。
「室外機からホース出てるでしょ。あれを引っこ抜いちゃったらどうだろう?少し残して切っちゃうとか?お水が詰まってるから涼しくならないんだと思う。ホースよ、ホース。」って言うと、マスターは小さな声で何かブツブツ言いながら、「ちょっと見てきます。」
戻ってきて、「ないです、ホース。」
「なんで?」
「・・・・」