12月 2018

今年も今日1日を残すばかりとなりました。

28日に銀座のトリルは年内最後の営業を終了し、6日まで9日間の長いお休みに入りました。「 ここには来ないとな。ママが身体の具合でも悪いのかと心配メールをよこすから。」と笑いながら支え続けて下さった皆様のお陰で、トリルも何とか無事に新しい年を迎えることが出来そうです。いつもいつも感謝しています。

ありがとうございます。

今年はトリルにとって、とても厳しい1年間でした。短く寒い春、暑過ぎた夏、来る日も来る日も降り続く雨。早朝まで若い男女がたむろし様変わりした夜の銀座。同業者の相次ぐ店終い。それに伴う賃料の大幅な値上げ・・・考えても考えても手立てが見つからず、眠れない日が続きました。

そんなある夜、私は経営者であるお客様にこんな質問をしてみました。「 もう何十年も会社を経営していらっしゃると当然苦しい時もあったと思うのですが・・・そんな時はどういう風に考えて乗り越えたんですか?」「 勿論あったよ。でもな、考えたからって何も変わらないよ。そんな時に考える事は大体つまらん事なんだ。だから考えない。なるようにしかならないって寝ちゃうんだよ。」

「 は? 」笑

本当のところはわからない。でもそうかも知れないと思えて。私は私なりに今出来る最善を続けていればなるようになるだろうと吹っ切れて。兎に角、笑っていようと・・・。

来年の春はポカポカ陽気が続き、長く桜が見られるといいですね。程よく暑い夏になるといいですね。

今年も大変お世話になりました。

皆様、どうぞ良い年をお迎え下さいませ。



先日、お店を閉めてからトリルの大掃除をする事にしました。毎年お仕事納めの日に皆んなで手分けして一気にやるのですが、これが中々しんどい。年内最後の接客が終わりホッとした後のもう一仕事って、2倍元気を出さないと出来ません。そこで夜な夜な少しずつやっていく事にした、そういう訳です。「 やめて下さい。高い所は僕がやりますんで。」「 手が荒れるからそれには触らんといて下さい。僕がやるんで。」って人のやる気をポキポキ折っていくマスターが不在で、私は自由に思ったように出来るはずでした。ところが・・・

先ずは下の方から、壁にくっ付いたソファーを移動させて床から拭いていこうと取り掛かりました。ソファーの前にテーブルがある。取り敢えずテーブルを少し前に出して、それからソファーをその分前に出す。ソファーの後ろに入ったら、ギリギリ過ぎてしゃがめない。また出て。またテーブルを前に出して。ソファーも出して。入ってみる。オッケ、しゃがめる。けど雑巾を持ってない。また出て。“ 雑巾ちゃんはどこかなぁ〜。” なんてあちこち引き出しを開けてみる。

真っ直ぐ入ってない!笑

全部の引き出しを引っ張り出す。ちまちま分類分けをして真っ直ぐに入れていく。真っ直ぐに入らないものがある。それはちょっと傾けて入れる。そうすると今まで真っ直ぐに入ってた物が入らなくなる。また出して。また入れて。今度は横にして入れて。入らない。絶対に入らない。斜め。全部斜め?

いらっ。笑

「 そういえば玄関の天井の布、あれもう古いなぁ。外しちゃおうか、そうしよう。」 で、高めの椅子を下まで運ぶ。乗ろうとして、ドレスじゃ裾を踏んで危険だと気づく。「 ドレスを着替えてから始めるでしょ、普通。」ってムカつきながらクローゼットの扉を開ける。オーノー、ドレスが真っ直ぐ掛かっていない。取り敢えず全部出して。ハンガーに真っ直ぐ掛け直して。入れる。ロングドレスの裾を微調整する。

玄関まで戻ってから、そもそもドレスを着替えに行ったんだと気づく。ドレスを着替える為に行くんだよって言い聞かせながらクローゼットに戻り、今度こそ着替える。・・・私服もロングスカートだし。

なんやねん。

椅子に乗った。真下過ぎて布しか見えない。降りる。椅子をずらしてまた乗る。布が三角釘で止めてある。一応指でくぃくぃ引っ張ってみる。ったく。降りる。ペンチを取りに行く。工具箱の中が真っ直ぐ整理できていない。全部出す。縦にして横にして斜めにして・・・斜めに入れる。

ぶ。

ペンチ持って椅子に乗る。ロングスカートの裾が邪魔、でクローゼットに戻る。“ 誰もいないしいっか。” で脱いでおパンティだけになる。

あんっ。。

天井に戻る。あらよっとささっと乗る。

あ・・・ペンチ、持ってない。

ペンチ、飛んでこい!

使えないペンチだわ。ってか今日はマスターが良くやってくれるから助かるって話を書くつもりだったんだけど。マスター、登場したかな?あ、いたいた。人のやる気をポキポキ折るマスター。爆

昨日のクリスマス、宣言通りに私は自宅で黙々とケーキを作っておりました。お客様に召し上がって頂くのですから、見た目も味も、「 これは凄い!」と言ってもらいたい。そう思いながら夢中で作り完成して時計を見たら・・・

ナ、ナ、ナント6時間掛かり。笑

我ながら良くやるわ。だけど何でもそうですが、凄い!って言ってもらうって大変です。普通じゃだめですよね。どこか他と違っていないと。何か特別じゃないと。そこで私は考えました。美味しいケーキは普通、綺麗なケーキも普通。だったら私は大きさで勝負。30人食べても食べきれない程の大きなケーキを作るぞ!そして言わせてみせる。

凄い、でっか!!って。笑

凄いケーキは巨大な箱に仕舞っておき、お客様が随分呑んでホロ酔いになられてからマスターに取り出してもらいました。するとお客様が、

「 わっ!凄いなぁ、でっけぇ〜。」

ギャハハ

昨夜は続々とお客様がいらして下さり、深夜過ぎても皆様の笑顔に包まれた賑やかなトリルのクリスマスになりました。いつもいつもありがとうございます。さてと、来年はどんな凄いを作ろうかしら。

100人分?

明後日はクリスマスイブ。いつからそうなったのか我が家では、イブに娘と並んで1つずつケーキを作るのが恒例になりました。市販の綺麗なケーキの横に微妙な手作りケーキ2つ、合計3つのケーキがテーブルいっぱいに。。甘い物が苦手で普段は殆ど口にしない私ですが、イブの丸いケーキ3つはこの世で1番の幸せの象徴なのです。ところが今年の娘は本業が忙しく帰宅が遅くなるそうで、予約したケーキと私の作る2つだけ・・・

つまらない。笑

そこで何を血迷ったか私ときたら、今年は25日にケーキを作ってお店に持って行くと言ってしまったのです。いつも通り、市販の綺麗なケーキで良かったのに。誰も私の手作りケーキが食べたいなんて言ってないのに。

アホか!

それからというもの、寝ても覚めても私の頭の中はケーキの事ばかり。今更、ネットで生クリームの泡立て方ばかり見てる。フルーツを洋酒に漬け込んで、暇さえあればかき回してる。大人で小粋なケーキが作りたい。どうせならホテルみたいに薄くて四角い大きい物を作ってみたい。作れるわけない。丸しか知らない。

あ〜、神様。泣

そんな私の気持ちも知らないでケーキの材料を調達に行ったスーパーで娘は、「 チョコのプレートは2枚にしてね。取り合いになるからね。」って。「 このサンタさんって食べられると思う?ゼリーのサンタさんにしよう、食べられるから。」「 色んなチョコが入ってるのを買って。上に掛けて。」「 パイナップルとおみかんを真ん中に挟んでね。」「 イチゴも乗せる。ケーキにはイチゴでしょ。」って。

全部乗せ。笑

で、横目で私をチラッと見て、「 お店のケーキ、大丈夫?」って心配そうに。

黙れ、小僧。

し〜ん・・・

今年も残り僅かになりました。毎年この季節は必ず巡ってきて時間は変わることなく続くのに、何年繰り返しても一向に慣れずせかせかと慌てている私がいます。皆様はこの年末をいかがお過ごしでしょうか。私のような人間が増える時期です、どうぞお気をつけてお過ごし下さいますように。

金曜日の夕方。お客様にお渡しするお年始のお菓子が足りなくなった為、三越に立ち寄りました。あんなに何度も数えて間違いなく買ったはずなのに不足って一体これはどうした事なのか、でも余るよりは嬉しい事だと思い直しながら。想像通り食料品売り場はとても混雑していました。私はお目当ての売り場に一目散に向かいました。不足分をさっと注文し、店員さんがささっと包装。言わずとも個数分の小袋がきちんと隅に入っていて、流石ベテランさんは手際が違うと売り場を後にしました。

気持ち良い

いつもは年末ギリギリに買うお正月の母の生菓子も、今年は日持ちするもので済ませようと2、3箇所回って買いました。親切な店員さんに、「 お荷物1つにおまとめ致しましょうか?」「 ありがとうございます。でもまぁ〜いいわ。どれがどれかわからなくなりそうだから。」「 そうですか。生菓子が日持ちすれば良いのですけど。」「 そうですよね。いつもは30とかに来るのだけど、でも今年はこれでもう良いわ。あの芋の子洗うみたいな売り場に来なくて済むし。” なんてね。

上機嫌。笑

その後、若いお客様達とマスターにクリスマスプレゼントを買う為、自分のバックとお菓子の紙袋を4箇所分下げて紳士服売り場に移動。シーズンだというのに不思議と売り場はガラ〜ンとしていました。“ 流石に直前になってプレゼント選びもないかぁ。” って思いながら遠目で店内を見ながら2周歩き、あるショップで足を止めると・・・ショップの一番奥に立ってクルクル周る私をジィーっと見ていた白髪のおじさんが嬉しそうに寄ってきて、「 どういった物をお探しですか?良かったらお荷物をこちらに置いてお選び下さい。」商品に詳しくハキハキした物言いで、付けてる香水も私好みで渋く似合っていて大変よろしい。笑

色々悩んでやっと決めて。「 お箱に入れてラッピングになりますが、包装紙とリボンは何色になさいますか?」「 どちらもブルーでお願いします。」「 ではそのように致しますね。少しお包みにお時間を頂戴致しますので、こちらにお掛けになってお待ち下さいませ。」

はいはい。

「 あっ!お客様、小さなお荷物だけでも1つにおまとめ致しましょうか?」「 あ、そうね。じゃ、これとこれはこっちにまとめて頂いて。これとこれと、これとこれと、これとこれらはこっちにまとめてもらって。これとこれとこれはこっちでお願いします。」「 わかりました。」

売り場には色んな店員さんがいて色々周るとイラッとする人にも会うものなのに、今日はなんて良い日かしらなんて三越を出て。それにしても1つにまとめると重いな〜と何度も持ち直しヨタヨタもう直ぐお店の所まで歩いてきた。

すると・・・いつもお客様とお食事に行くお店の店長が、看板持って暗い顔して角に立ってる。私に気づいて、「 もあさぁ〜ん。どうしたんですか、凄い荷物ですね。」と声を掛けてきた。私はそうなのよ〜、だけどどうしたの?店長自ら外に立つなんて立派だわぁって。店長は今夜ご予約の団体様がキャンセルになって、仕入れたお刺身が台無しになってしまうって。それはそれは落ち込んでいて。うちのマスターより暗かった。あはは

聞かされて気の毒すぎて、私は今買ってきたばかりのお客様に差し上げるお菓子の箱を紙袋から1つ・・・

あぁぁぁぁぁっ

足りなくなるのはこれかぁ。笑

なるほど。