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Author: もあママ

また私の苦手な夏がやってきてしまいました。額にジンワリ滲む汗、子供達の元気すぎる声、オートバイの音や明るい照明、訳のわからない虫なんて絶対に受け入れられません。出来る限り動かない様に。なるべく冷めた食品を口にして体温の上昇を防がなければ。夏なんて、夏なんて大嫌い。死ねば良いのに。笑

 

それなのに・・・ネットのセールで大量の洗剤類を購入してしまい、箱から出して棚に整理する為に大汗をかいてしまいました。最後の二箱は棚に入りきらず箱のまま床置きです。ストレスです。幾ら安いからといったって、幾らどうせ使うものだからっていったって、これはないわぁ。

 

バカ過ぎる。

 

きっと暑くなってきてトコトン夏が嫌になって、せめて涼しいものでも想像しようとしたのだわ、私。そうしたところにネットのセールが始まって。涼しい➡︎風➡︎山奥➡︎滝➡︎お水➡︎お洗濯➡︎洗剤➡︎注文➡︎整理➡︎汗だくだく➡︎シャワー➡︎お水➡︎お洗濯➡︎洗剤➡︎ちゅう・・・

 

も〜いらんわ!!笑

  


 
 
 
 

帰宅して、地味なオバさんは落ちたけど私は合格したって娘に興奮して話しました。娘はとても喜んでくれました。でも、「  それってお金になるの?ママ、大丈夫?体臭測定師って、どこからお仕事来るの?」って。師って付くんだからお仕事がないわけないって私は娘に言いました。3日ほどして自宅に資格取得のお免状が届き、私はワクワクしながらお仕事の依頼を待っていました。待っているのが暇なので色んな臭いを嗅いで回ったり、愛犬チェルの背後から忍び寄り脇に体臭測定器を差し込んでみたりもしました。チェルはなかなか敏感で手強い相手でした。チェルの体臭数値は3でした。

 

いつまでもチェルを相手では技術が鈍ると感じた私は、翌朝器材をバックに忍ばせて街に繰り出しました。街は出勤の人達で溢れかえっていました。私は嬉しくなって、手当たり次第に若い女の子の背後から脇に器材を差し込みました。一瞬で差して抜くので、皆んな振り返るけど怒りはしませんでした。そして殆どの女の子は数値が1でした。チェルが3だから普通そんなものだと思います。

 

一旦帰宅して、私は夕方また街に繰り出しました。お仕事が終わった夕方は体臭数値が上がっているはずだと考えたからです。やっぱり思った通り。殆どの女の子が2でした。

 

やっぱり主席で卒業したわけだわ。

 

私は納得して有頂天になっていました。目の前を1人のオバさんが歩いていました。講習の初日に先生が心得を説明した中に、なるべくオバさんは避ける様にと言っていました。オバさんは怒りやすいし怒ると恐ろしいからって。それなのに私は出来ると思ったのです。それが甘かった。

 

一瞬で差して抜いたはずなのに、オバさんは激怒して警察を呼ぶと叫んでいます。私が、「  私は体臭測定師という資格を持っています。これはお仕事なんです。それにしても数値が4もありますよ?チェルでも3なのに4って・・・人間としてはダメだめです。」って何度説明しても聞いてくれませんでした。そうこうしているうちにお巡りさんが沢山来て、私を取り囲みました。私はお巡りさんにも資格があるんだ、免許があるんだと説明しました。あるお巡りさんは、「  それは国家資格なのか?」と聞いてきました。それは・・・私・・・

 

知らないですけれども。

 

あるお巡りさんは私の顔を覗き込んで、「  君は鼻が大きい。人の3倍はある。」って言いました。私はビックリしてお巡りさんに手鏡を貸して欲しいとお願いしました。お巡りさんがポケットから手鏡を出して貸してくれて、私は自分の顔を見てビックリして倒れそうになりました。

 

先生?!

 

パトカーの中で私は泣いていました。 泣きながら、どうしてこんな事になったのか、娘に相当怒られると思いました。涙が止まりませんでした。そして自分の脇に器材を。

 

数値が5。

 

ぐわぁ〜〜ん。
 

 

この時期特有の嫌な湿度のせいなのか、朝までぐっすり眠りたいと思っても何度も目が覚めてしまうせいなのか、何故かわからないけれど今朝は変な夢を見ました。ドキッとしてハッと目が覚めて、暫くの間自己嫌悪に陥って人間やめたくなりました。今日はそんな私の悲しい夢のお話です。始まりはじまり〜。

 

今更ですが私はこの接客業という職種に向いていないと思いました。この歳ですし転職するには何か資格を取らないとって考えたわけです。ネットを調べまくりました。そして取れそうな資格を幾つか見つけたのですが、でもどれもこれも取得までにかなり時間も費用も掛かりそうでした。然も取得出来るかどうかもわかりません。私にはもうそんな余裕はありません。諦めかけたその時、私の目に飛び込んできたのは、『 体臭測定師 』という文字でした。取得までにかかる費用はたった1万円、免許を手にするまでの期間も1週間と書いてあります。

 

これじゃね?笑

 

早速、ネットから申し込みました。申し込んだと同時に返信がきました。講習は3回、『  明日9時から第1回目の講習です。』

 

はやっ!笑

 

場所は新宿3丁目でした。爆

 

翌朝、早く起きてメイクして綺麗目のワンピースを着て私は講習に出かけました。着くと、私以外に地味なオバさんが1人。見た事ないくらいの地味さ加減で笑っちゃいました。先生は50代後半の男性で鼻が異様にでっかくてビックリクリクリ。普通の3倍ほどある人で、また私は笑ってしまいました。先生は笑ってる私をチラリ見て、鼻で笑っていました。笑

 

第1回目の講習は体臭測定師の心得と器材の取り扱い説明で超簡単でした。講習を終えて帰ろうとしたら先生に呼び止められ、「  ママは洋服をもっと地味にしなさい。もう1人のオバさんみたいにね。測定するのを気付かれちゃいけない。」って注意されました。

 

ママじゃねぇ〜よ。

 

2日目は地味なワンピースで出掛けました。褒められました。講習は臭そうな人の見極め方と器材を後方から如何に一瞬で脇に滑り込ませるかという実技でした。地味なオバさんを相手に何度も何度も練習しました。先生に、「  ママは素質がある。近づく時の目つきが良いね。」って褒められました。

 

どんな目つきやねん!

 

講習最終日は測定器の読み方と資料作成の仕方、最後に実技試験でした。講習はあっという間に終わり、いよいよ実技試験となりました。最初、私が臭い人の役になりました。後方から地味なオバさんがそっと近づいてきて、ささっと私の脇に器材を差し込むのですが、近づいてくる気配を私は瞬時に察知。地味なオバさんは不合格になりました。そして・・・私の番がきました。

 

先生に、「  ママ、落ち着いて。いつも通りにやる様に。」って言われ、気合を入れてスタート。臭いオバさんの後ろに抜き足差し足で徐々に近づいていきました。近づく途中で器材を臭いオバさんの脇の辺りに向けました。そして・・・目を細めて・・・

 

ズボッ!!

 

見事的中!先生に、「  ママはスナイパーにだってなれるかもしれない。目つきが素晴らしい。」ってまた褒められました。そして資格を取得、私は体臭測定師検定を首席で卒業したのでした。             後半に続く。

 
 
 
 
 
 

梅雨というのに清々しいお天気に恵まれた週明けになりました。バルコニーのお洗濯物や毛布が気持ちよさそうに風にゆらゆら揺れています。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

昔は肩こりとは無縁だった私ですが、最近はいつも背中に分厚い鉄板を背負っているような重い怠さを感じながらの毎日です。それは単なる運動不足だろうっていう方もいるけどそういう事じゃないと思います。首や肩をグリグリ回してみたり腰をひねったりしてみても一向に改善されず、一昨日ついにその鉄板に耐えられなくなってしまいました。凝り固まって首が1センチも回らなくなってしまったのです。

 

ピキ。

 

それでマッサージをお願いしたのですが、これがまぁ〜痛いの何のって。背中に指を乗せられただけで飛び上がるほどの激痛。ってそれはちょっとオーバーだけど、「  わぁ、鉄板だな。硬い硬い、カチコチだ。指が入らないよ。」なんて言いながらグリグリ。いてて!ゴリゴリッ、グリグリッ!うぅっ、いててて!グリグリグリッ!ゴリゴリゴリッ!!ううぅっ、いてててて!!グリゴリのゴリグリゴリッ!!!

 

うっお〜〜〜〜ん。泣

 

多分だけどあれなのだわ、私って。いつも誰かの視線を感じてるっていうの?背中って無防備ですしね。気を張ってるっていうか、緊張しててね。寝ても覚めても、はっ!って感じで。だからなの、きっと。きっとそうだわ。きっとそう。

 

そういう事にしておこう。笑

 
 

 

朝早く、母からの電話で起こされた。今日はお休みだから時間を気にせず、いつまでも寝ていようと思っていたのだけど・・・甘かった。電話に出ると母は何が嬉しいのか笑いながら、「  会いたいんだけど行ってもいい?顔が見たいなって思う。」って言った。私はまだボンヤリした頭で、顔が見たいって言ってくれる人が一体この世の中に何人いるんだろうって考えた。殆どいない。

 

これはおいでって言うしかない。笑

 

暫くしてやって来た母は玄関で愛犬ちぇるの熱烈歓迎の儀式に応え、私の顔を見て、「  ごめんなさい。」って言って頭を下げた。「  今日は朝からどうしたらいいか分からなくなって。これからどうして生きていけば良いのか分からなくなって。誰の何の役にも立てなくなってしまって。どうしたら良いだろう。」って。

 

母に温かい紅茶を入れた。お土産の甘いお餅を食べさせた。チョコレートやビスケットも食べさせた。「  美味しい?」「  うん。美味しいね。このお餅、ほっこり甘くて美味しい。」「  そう?良かった。甘い物は誰も食べないからいつまでも残ってしまって。食べてもらえると助かるわ。」「  あら、そうなの?食べてあげるよ、甘い物は大好き。」「  じゃ、これも食べて。」

 

今川焼きを母は、「  あら、ほっこりしてて美味しいね。」ってペロリと食べた。「  役に立ってるじゃない?残ってる甘い物、全部食べてくれるもん。」

 

「  えぇ〜、そんな事で良いの?」

 

そんな事で役に立つって言ってもらえるなら全部引き受けると言って母は大笑いした。母の好きなのど自慢が始まった。母はそっと私の横に来て、優勝者が決まるまで肩を揉み続けてくれた。

 

私も出来るかな。80歳になった時、誰かの役に立てるかな。顔が見たいって、素直に誰かに言えるかな。何の役にも立てなくなったって、正直に話せるかな。まだまだ生きて行かないといけない・・・